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建通新聞社四国
2010/02/26

【香川】合併後初の減額・普通建設費153億余 高松市の当初予算案

 高松市は24日、2010年度当初予算案を発表した。一般会計は1428億1000万円。09年度当初予算に比べ約50億円、3・7%増となり、過去最大だった前年度予算をさらに更新する規模となっている。子ども手当創出などが大きな要因だが、環境への配慮をはじめ耐震化の促進、コミュニティ、少子化対策の充実など第2期まちづくり戦略計画のスタートとなる年に、市民が安心して暮らすことのできる将来のまちづくりを見据えた事業の推進に積極的な予算編成としている。一般会計の対前年度増は2年連続。
 ただ普通建設事業費は、新設統合校や南消防署整備事業などの減に伴い09年度当初比14・2%減の153億2700万円。内訳は、補助事業費84億8600万円(同20・6%減)、単独事業68億4100万円(同4・9%減)となり、1市6町合併後初めての減少となった。
 主な建設事業関係は、屋島陸上競技場再整備事業の基本設計、用地測量調査などに6249万円。香南幼保一体化施設整備には6800万円を盛り込み、実施設計、既存園舎解体などを実施する。また、新規事業で09年度末に閉校する新塩屋町小学校跡施設を利用し、適応指導教室を併設した(仮称)教育センターを整備。事業費1億4000万円をかけプール、付属建物解体、改修、設備工事などを行う。小・中学校・高校の施設耐震化には38億2000万円を計上。補強工事をはじめ紫雲中改築実施設計、山田中改築に伴い基本設計にも着手する。また高松第一高校は本館西の耐震補強や北館実施設計に着手する。このほか三谷コミュニティセンター整備に3億0900万円、国分寺地区公営住宅建設に2億4300万円など。
 土木関係では一般廃棄物陶最終処分場第3処分地整備に5億0200万円を計上、12年度供用開始を目指し着工する(11年度債務負担行為11億8300万円を設定)。公園整備では東部運動公園整備でスポーツ広場整備など3億5500万円。道路整備では高松海岸線など街路事業で用地取得費を中心に12億0700万円、道路新設改良国庫補助、単県補助事業に6億6700万円、市単道路新設改良には6億0300万円を計上している。
 一方、主な特別会計や企業会計は下水道事業特別会計が146億5220万円(対前年度当初比9・4%減)。水道事業会計(塩江簡易水道事業含む)が107億3690万円(同3・2%減)、病院事業会計が92億4660万円(同2・9%減)など。主な建設事業は、公共下水道事業で汚水管渠整備に33億6100万円、雨水ポンプ場施設整備に1億0200万円、雨水管渠整備に14億5700万円を計上。浸水対策の新規事業で中部バイパス第2幹線(2工区)や同第3幹線のほか、福岡ポンプ場の土木工事に着手する。水道事業では施設整備に10億0700万円を計上。老朽管更新や未給水地区解消事業など整備を促進する。また自己処理水源確保事業には4億2000万円をかけ、木太鬼無線導水管布設や奥の池取水施設築造実施設計などをはじめ、浅野浄水場造成など浄水場施設などを促進する。病院事業では新病院整備に向け1090万円を計上。ボーリング調査や基本設計業務(11年度債務負担行為7000万円を設定)に着手する。