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建通新聞社(静岡)
2010/03/03

【静岡】県=「TOUKAI−0」で7億余を投入で2100戸の耐震補強助成を推進

 静岡県は、木造住宅の耐震化推進プロジェクト「TOUKAI−0」で、2010年度は7億1400万円を投じて、2100戸の耐震補強助成を実施する。木造住宅の補強計画策定には、1500戸を助成するほか、建築士などが無料で行う「わが家の専門家診断」では、5000戸の診断実施を見込んでいる。ここ数年、堅調な伸びを示している耐震補強の助成件数。10年度も「TOUKAI−0」をはじめとする幅広いメニューで事業を進めていく。
 10年度の木造住宅耐震補強助成では、対09年度当初比で4・5%減となる7億1400万円を当初予算案に計上した。09年度の計画戸数を100戸下回る、2100戸の助成を計画。専門家診断で耐震評点1・0未満と判定された木造住宅を対象に、1棟につき30万円を上限に工事費を助成する。
 住宅の所有者に補助を行う市町に対し、県が補助金として30万円を助成。高齢者や障害者世帯への割増し助成(1戸当たり20万円)も実施する。
 耐震補強助成事業の01年度からの累計件数は、1万0251戸(09年9月末時点)。制度創設当時の目標戸数である1万戸をクリアした。
 今後は、15年度(平成27年度)までの目標戸数に設定した2万戸に向け、市町と連携して耐震診断実施済みで補強未着工の住宅に的を絞った戸別訪問を行う。さらに、耐震診断未実施の世帯へのPRなどにより、木造住宅の耐震化へ誘導する。

《補強計画は1500戸に目標設定》
 県が市町へ助成する木造住宅補強計画策定事業には、3900万円(対09年度当初比11・8%減)を盛り込んだ。1500戸で補強計画の活用を想定している。
 県が助成した上で、各市町が建築士などを派遣する無料の「わが家の専門家診断」には8500万円(対09年度当初比7・6%増)を投入。5000戸を対象に診断を実施する。
 木造住宅の建て替えに対する助成事業には、300万円で10戸の助成適用を計画している。 

建通新聞社 静岡支社