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北海道建設新聞社
2010/03/08

【北海道】札幌市がカーリング場新築設計で技術提案を依頼

 札幌市都市局は、2011年度の着工を計画するカーリング場新築の基本・実施設計をプロポーザル方式で発注する。市が参加業者を指名する「標準型」を採用し、5日付けで数社に技術提案を依頼した。規模は現段階でS造、2階、延べ約2800m²を想定し、総事業費にはおよそ10億円を見込んでいる。プロポーザルでは、主にカーリングの普及・振興などを踏まえた施設の在り方や環境負荷低減の取り組みについて提案を求める。24日までに受け付け、4月上旬には受託者を決める予定。

 建設予定地は、豊平区月寒東1の9の287の11。月寒体育館横の敷地4600m²で、今は地下鉄東豊線月寒中央駅のパークアンドライド駐車場となっている。
 施設の概要は、設計の中で検討していくが、練習場としてだけでなく、国際試合などさまざまな大会も開催できる機能を備える考え。「シート」と呼ばれるカーリングレーンは、敷地面積が限られているため、最大でも5シートとなる見込み。
 プロポーザルでは、「市民にカーリングの普及、振興を図るとともに競技会を円滑に実施するための施設の在り方」と、氷のリンクを一年中維持するための冷房費コストの縮減など「環境負荷低減のための取り組み」の2項目について提案を求める。受託者は、4月上旬に開くプロポーザル選定委員会(委員長・白鳥健志建築部長)で決定する予定。
 現在、市内でカーリングができる施設は美香保体育館だけだが、フィギュアスケートやショートトラックスピードスケートと共同利用している状況で、通年型のカーリング専用施設はない。
 冬季オリンピックでの日本女子チームの活躍などで近年、競技への人気が高まっている中、市は専用施設を建設することによって、市民の競技環境を整え、カーリングの振興を図るとともに、道内有力選手の受け皿としての機能も確保したい考えだ。