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建通新聞社(中部)
2010/03/16

【岐阜】整備費補助に26億円余/特養ホームなど介護基盤緊急整備に

 岐阜県は、特別養護老人ホームなどの整備を促進させるため、2010年度当初予算案にこれら施設の整備費の補助金として26億1546万円を計上した。09年度の国の経済危機対策で、介護基盤緊急整備のための臨時特例交付金を受けたことから基金を設置し11年度までの事業として取り組んでいるもので、まず10年度末までに特別養護老人ホームとグループホームを116床整備する計画だ。同補助金は、県から市町村自治体を通じて施設整備を計画する事業者らに交付される。
 県では、県介護保険事業支援計画に基づき、介護基盤となる特別養護老人ホームなどの施設整備を進めており、現在09〜11年度の第4期計画期間中。ここに国の緊急経済対策を受けて介護機能強化と雇用の創出を図る基金が設置され、第4期を上回る施設整備が可能になったことから、前倒しで次期(第5期)の施設ニーズの一部を第4期の期間中(11年度末まで)に前倒しで整備することにした。
 第4期と第5期の前倒し整備分は全体で特別養護老人ホーム652床、介護老人保健施設50床、グループホーム270床、有料老人ホーム32床の計1004床。このうち有料老人ホームを除く972床が補助対象となる。内訳は、10年度が特別養護老人ホーム89床、グループホーム27床の計116床。11年度が特別養護老人ホーム563床、介護老人保健施設50床、グループホーム243床の計856床。なお、特別養護老人ホームは個室・ユニット型個室を基本に助成するが、従来型(多床室)も地域の実情に応じて助成することにしている。