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建通新聞社(静岡)
2010/03/17

【静岡】県=空港駐機場を2カ年で拡張 順調なら10月着工か

 静岡県は、富士山静岡空港の駐機場(エプロン)の混雑を緩和させるため、駐機場の拡張工事に2010年度から着手する。11年度までの2カ年で、既存駐機場の西側に新たな駐機場を整備。10年度当初予算案には、整備費2億6500万円を計上している。具体的な発注時期は未定だが、順調なら第3四半期をめどに着工する見通し。
 富士山静岡空港では、正午前後の時間帯に、航空機離発着の混雑のピークを迎える。そこで、現在は展望広場として供用している既存駐機場の西側敷地に、小型機用の駐機場と格納庫用地を整備。空港の機能向上と利用者の利便性向上を図る。
 駐機スポットの増設数は3機分を予定。具体的な整備面積は未定だが、駐機場の南側に格納庫を整備する。駐機場の拡張に伴い、展望広場はさらに駐車場導入口寄りの西側に移す。展望広場のスペースは現状と同等の面積を確保する予定。
 駐機場整備の着工時期は、10年度の第3四半期を予定。工期は約9カ月間を想定しており、11年7月ごろの完成を見込む。各種登録手続きなどを経て、12年1月ごろに供用開始する見通し。
 整備費として、11年度までの2カ年総計で6億4200万円を計上。10年度には、駐機場の舗装・航空灯火整備費に2億5900万円、水質調査などに600万円を盛り込んでいる。
 拡張計画は、フジドリームエアラインズ(FDA)のリージョナル航空事業の拠点化やビジネスジェットの受け入れに対応するもの。FDAの増機計画を考慮し、10年度から拡張整備に着工することとなった。
 将来的には、展望広場などの西側を「空港関連事業導入地区」に位置付け、レンタカー営業所や見学者用休憩施設などの整備を想定。国際線の重要拡大を見据えて、東側には国際線用の駐機場を拡充する。 

建通新聞社 静岡支社