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北海道建設新聞社
2010/03/17

【北海道】共生会が川湯の森病院を建て替え−9月ごろ着工

 医療法人共生会(ともにいきるかい、弟子屈町川湯温泉4の1の1、斎藤浩記理事長)は、川湯の森病院を建て替える計画だ。設計は中村勉総合計画(東京都港区)が担当。施工者は数社から見積もりを徴集して選ぶ考えで、9月ごろの着工を予定している。10年度末の竣工後、外構を仕上げて11年度に開設する見通し。
 延べ約3500m²の規模で計画。W造、平屋建ての外来棟と2階建ての入院病棟で構成し、それぞれをRC造の渡り廊下でつなげる。外来棟部分については、林野庁の森林整備加速化・林業再生事業補助対象となる。
 診療科目は内科と診療内科、精神科の3つで、療養病棟には病床100床を設ける。診察室や待合室、エックス線室、CT室、入院施設、機能訓練施設といった従来の機能を継承し、温泉街ならではの省エネを図る。温泉熱を活用した床暖房やロードヒーティングなどを計画。ヒートポンプを利用した冷暖房の設備も検討している。
 建設地は弟子屈町川湯温泉4で、現病院から約150m東側の隣接地。このほど敷地約1万m²を取得した。
 現病院は1979年に開設し、築後30年以上が経過している。老朽化が目立ち、耐震性確保に向けても改築などの必要性に迫られている。