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建通新聞社四国
2010/03/19

【徳島】全国4位の−6.4% 県内地価平均変動率

 国土交通省(土地鑑定委員会)はきょう19日付で、2010年1月1日時点の地価公示価格を公示する。前年同日から1年間での県内全用途の平均変動率は▽(マイナス)6・4%で1998年から12年連続の下落となった。下落幅は、前年の▽4・8%から1・6ポイント拡大。全国的にも一時期の上昇傾向から一転して、2年連続で下落幅が拡大しており、徳島県は全国でも上位の下落幅となっている。
 県内では、都市計画区域に都市計画区域外の吉野川市、板野町を加えた7市8町で142地点の標準地(前年度から4地点削減)を設定。前年の144地点から2地点が削減され、住宅地1地点が選定替された。
 用途別の平均変動率は、住宅地が▽6・2%、商業地が▽6・4%、準工業地が▽7%、工業地が▽8・3%、調整区域内宅地が▽6・7%で、全用途で下げ幅が拡大。住宅地の平均変動率は全国2位、全用途でも4位。平均価格(1平方bあたり)は、住宅地が6万6700円で全国15位(前年同位)、商業地が14万9400円で同13位(前年14位、四国1位)、全用途が7万9700円で同15位(前年16位)と、いずれも高い全国順位となった。
 今回の調査で下落率が大きかったのは、住宅地が鳴門市瀬戸町明神字越浦238番の▽10・2%(10年価格4万1600円)、商業地が三好市池田町マチ2197番2の▽9%(同価格9万0800円/平方b)など。住宅地では、前年度に下落幅1位だった鳴門市鳴門町高島字中島318番も▽9・3%で2位となっており、鳴門市の下落が目立つ。商業地は同地が2年連続での1位となった。市町村別の用途別平均変動率では三好市が全用途で▽8・4%最大の下落。牟岐町、美波町が8%台の下落となった。全国平均の変動率は、全用途で▽4・6%と前年の▽3・5%から下落幅が拡大している。
 地価公示は、一般土地取引の指標であるとともに、公共事業用地の取得価格や国土利用計画法に基づく土地取引規制の算定基準となっている。