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建通新聞社四国
2010/03/19

【愛媛】10月から電子入札導入 新居浜市

 新居浜市は、入札制度を一部改める方針を固め、内容を公表した。導入を検討してきた電子入札については、設計金額2000万円超の工事を対象として10月からの実施を予定。低入札価格調査制度では4月1日から失格基準に一般管理費の条件を追加し、積算が設計金額の30%を切っていれば失格とする。さらに2011年度からは前年度の工事成績評定点の平均点が65点未満の場合、一般競争入札への参加を認めないことにする方針だ。
 電子入札は、コストダウンが可能とされるアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)方式により導入。電子入札コアシステムを運用する民間のサービス提供事業者とレンタル契約を結び、サービスの提供を受ける。県電子入札の登録事業者であれば、ICカードの購入といった新たな負担は発生しないという。
 対象範囲は、事後審査型一般競争入札のものと合わせた。電子入札でも同方式の入札を施行する予定。設計金額2000万円以下の工事や業務委託の入札については、従来どおり紙入札で対応する。
 市はレンタル契約の相手が決定し、具体的な施行内容やスケジュールなどが決まれば、改めて公表することにしている。
 低入札価格調査の現行制度では、入札の費目ごとの積算が設計金額に対して▽直接工事費70%▽共通仮設費60%▽現場管理費50%─のいずれかのラインを切っていれば失格としている。今回はこれに「一般管理費30%」を追加する。
 工事成績評定65点未満の業者を排除する制度は、10年度入札制度等検討委員会での決定を見込んでいる。