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北海道建設新聞社
2010/03/26

【北海道】土現を「建設管理部」に改称−道が支庁制度改革で

 道は、支庁制度改革に伴う4月1日以降の組織機構を固めた。現行の14支庁は、9つの総合振興局(空知、後志、胆振、渡島、上川、宗谷、オホーツク、十勝、釧路)と5つの振興局(石狩、日高、桧山、根室、留萌)に分かれる。また、土木現業所と森づくりセンターは、業務内容を変更しないまま総合振興局・振興局の内部組織とし、土現は「建設管理部」、森づくりセンターは「森林室」に改称する。総合振興局長と振興局長の下には副局長を配置。現在の土現所長に相当するポストは建設管理部を統括する総合振興局・振興局の副局長、土現副所長ポストは建設管理部長に変わる。農業農村整備や森林整備、水産基盤整備に関する業務は「産業振興部」が主に所管する。

 振興局の中で唯一土現を内部組織化する留萌振興局は、地域政策部、保健環境部、産業振興部、建設管理部、森林室の4部1室体制。留萌以外の4振興局は、建設管理部を除く3部1室体制となる。森林室は、10年度については部と同等の扱いだが、将来的には産業振興部に組み入れる方向で検討が進んでいる。
 9総合振興局と留萌振興局には、局長の下に2人の副局長を配置。4振興局(石狩、日高、桧山、根室)には、土現が所在していないため、建設管理部を除く3部を所管する副局長のみ配置し、建設管理部にかかわる事務は、総合振興局の副局長(旧土現所長)が兼務する。総合振興局長と振興局長は本庁部長級、副局長は本庁次長級、各部長と室長は本庁課長級のポストとなる。
 「建設管理部」の名称の冠には、現行と同様それぞれの地名が付く。具体的には、札幌土現は「空知総合振興局札幌建設管理部」、網走土現は「オホーツク総合振興局網走建設管理部」などとなる。留萌土現は「留萌振興局留萌建設管理部」に変わる。
 森林室は、同一管内の2カ所に森づくりセンターがある地域については森林室の名称の前に地名が付き、1カ所の場合には省く。このため、上川管内は「上川総合振興局南部森林室」と「上川総合振興局北部森林室」に分かれ、1カ所しかない後志は「後志総合振興局森林室」となる。
 建設管理部の下には、建設行政室、用地管理室、事業室、各出張所を置き、入札契約関連事務は建設行政室が担当。建設行政室長の職は、建設管理部長が兼務する。建設行政室に置かれる建設指導課は、4振興局の場合は産業振興部内に配置となる。
 農業農村整備関係と森林整備、水産基盤整備関係の業務は、森林室所管分を除いて産業振興部が統括する。現在、各支庁の産業振興部内にある農村振興課、調整課、整備課の名称は10年度は変わらず、扱う業務も現行通りとする。耕地出張所は、空知、上川、オホーツク、十勝の4総合振興局に置く。
 森林室内に置く課は、10年度中は現行通り管理課、森林整備課、普及課などの名称をそのまま使用するが、12年度をめどに森林活用課、森林整備課、治山課の3課体制に移行する。
 道は、30日に新たな組織機構を公表する方針だ。