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日刊建設タイムズ社
2010/03/31

【千葉】「八日市場野栄線バイパス」開通式/県海匝地域整備センターが 総事業費56億、残り600m早期完成へ

3.29-1 「主要地方道八日市場野栄線バイパス」の開通式が26日、匝瑳市高地先の同バイパス上で開かれ、関係者30人余が出席し、交通安全祈願やテープカットが行われた。また、匝瑳市教育委員会の計らいで、八日市場第二中学校のブラスバンド部の演奏が花を添えた。県海匝地域整備センターが主催。3.29-2 式典の冒頭、主催者を代表してあいさつした同センターの宮本日出美所長は、まず「県では森田知事のもとに『活力ある県土の基盤づくり』を目指し、『地域の活性化や交流・連携を支える道づくり』を推進。当センタ−でも、このバイパスの先線や、銚子連絡道路二期事業などの整備推進に努めている」と説明。開通する野栄バイパスについては、「すでに供用している国道126号側の約2kmと接続することにより、新たなネットワ−クが形成され、人や物の流れの円滑化や安全性の向上も期待される」とし、「本日こうして開通を迎えることができたことは、ひとえに地権者をはじめとする皆さんの理解と協力の賜物」と弁。
  さらに氏は、「本バイパスの残る約600m区間の早期完成についても、引き続き支援と協力を賜りたい」と要請し、あいさつを結んだ。3.29-3 引き続き、来賓を代表して太田安規・匝瑳市長、江波戸辰夫・前匝瑳市長、宇野裕・県議会議員、佐瀬公夫・匝瑳市議会議長が祝辞。
  この席で太田市長は、「八日市場市と野栄町が06年1月に合併して匝瑳市が誕生して以来、市民交流の大動脈となるこのバイパスの開通は、多くの市民が心待ちにしていた」としたうえで、「この度のバイパスの開通により、市民の利便性が飛躍的に向上し、交流がより一層活発になることはもとより、観光やレジャー客の獲得に強力な幹線道路になると確信している。今後はこのバイパスを有効活用することにより、市の産業や観光の活性化に繋げていきたい」との考えを示し、祝辞に代えた。
  主要地方道八日市場野栄線バイパスは、野栄方面と千葉、成田方面を結ぶ路線として重要な役割を担う。しかし、幅員が狭小なため歩道も未整備で、匝瑳市下出羽地先では、JR総武本線と平面交差する踏切のため、朝夕を中心に交通渋滞が発生していた。3.29-4 そのため、交通渋滞の緩和と九十九里沿岸地域の観光及び内陸工業団地等の発展の寄与を目的に、現道の西側に国道296号と接続するバイパス整備を1985年度から着手し、02年3月にJR総武本線の立体交差部分を含む2025mの供用を開始。その後、踏切付近の渋滞は開通前に比べて大幅に緩和された。
  今回は、それに接続するかたちで2206mを供用するが、県海匝地域整備センターでは、引き続き残りの区間の整備を進め、早期の供用を目指す方針  ちなみに、同バイパスの事業概要は、全体延長が4810mで、幅員は14.0m(車道3.25m×2車線+歩道3.0m×両側+路肩0.75m×両側)。事業年度:1985年度〜2011年度、事業費は56億4900万円。

提供:日刊建設タイムズ