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建通新聞社四国
2010/04/02

【愛媛】横断道宇和島〜西予間など 四国地整の県内関係予算

 国土交通省四国地方整備局は、2010年度予算概要を発表した。四国関係の直轄事業配分額は前年度比12・6%減の1058億円で、愛媛県関係では四国横断自動車道宇和島市〜西予市間や松山外環状道路インター線(松山市)の整備など道路事業や、鹿野川ダム改造をはじめとする河川事業、さらに松山港外港地区(松山市)などでの港湾・空港事業の推進が計画されている。ただし国道56号津島道路(宇和島市)の整備を含めて新規事業への予算配分はなく、凍結方針が打ち出されている山鳥坂ダム建設事業(大洲市)でも継続調査費を確保するにとどまった。一方、県内への補助事業配分額は前年度比22・8%増の491億円となっている。
 今回、四国横断自動車道宇和島市〜西予市間の整備には、前年度当初を上回る53億9000万円(09年度当初事業費50億3500万円)が配分された。11年度の供用が目指されており、局は10年度に用地買収や橋梁・改良工事を進める方針でいる。
 松山外環状道路インター線整備でも、前年度当初を上回る48億5500万円(同41億5000万円)を確保。調査設計や用地買収、橋梁・改良工事を継続する方針だ。
 これらのほか道路直轄事業の10年度計画を見ると、三坂道路整備(松山市〜久万高原町)では36億8500万円(同28億2500万円)で橋梁・改良工事を推進。宇和島北IC〜津島高田IC間14`が供用されている国道56号宇和島道路(宇和島市)では、18億円(同43億7900万円)をかけて残る津島高田ICから南3・5`の用地買収や橋梁・改良工事の進捗を図る。
 東予地区でも新居浜バイパス(新居浜市)の整備に12億円(同19億4100万円)を投入して調査設計や用地買収、改良工事を推進。今治道路(今治市)では10億4100万円(同17億8500万円)をかけて調査設計や用地買収を続ける。
 河川直轄事業費を見ると、鹿野川ダムの改造は14億円(同16億8000万円)で、クレストゲート改良やトンネル洪水吐関連工事を計画。山鳥坂ダム(大洲市)の建設事業費は3億6000万円(同11億9000万円)となっている。
 これらのほか肱川関係では、一般改修費が12億円(同11億円)、大洲市大和地区の土地利用一体型水防災事業が5億7000万円(同7億4300万円)。重信川関係では一般改修費が2億4000万円(同3億5000万円)、松山市垣生地区などの環境整備事業が1億3000万円(同1億6400万円)となっている。
 港湾・空港直轄事業では、いずれも多目的ターミナルを建設する松山港外港地区整備に8億7000万円(同12億9300万円)、三島川之江港金子地区整備(四国中央市)に9000万円(同5億0100万円)、今治港富田地区整備(今治市)に2億5000万円(同4億8300万円)を投入。松山空港(松山市)では2億6000万円をかけて誘導路の舗装改良を行う方針でいる。