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北海道建設新聞社
2010/04/05

【北海道】補正予算効果で8年ぶりプラス−09年度公共工事

 北海道建設業信用保証(北保証)は、2009年度の公共工事請負金額(保証工事)をまとめた。累計金額は08年度を8.7%上回る9769億4600万円に上り、1998年度以来11年ぶりに増加に転じた。相次ぐ補正予算や大型工事の発注が増額をもたらした。しかし、過去のピーク時に比べて5割減、1兆2000億円余りが落ち込み、公共事業削減の大きさを物語っている。
 3月の請負金額は1130億1200万円と6カ月ぶりに1000億円を突破。09年3月を0.6%下回る微減にとどまった。09年度を単月で振り返ると、5、6月と10年1、3月を除き前年度比プラスだった。
 発注者別に見ると、国の525億4000万円(08年同月比4.3%減)と道の335億3300万円(同10.5%減)を合わせて全体の8割を占めた。市町村は中小規模の補正工事を積み重ね146億6300万円(同52.3%増)となった。
 09年度の累計金額は、08年4月の暫定税率失効の反動に加えて、年度前後から3度に及ぶ緊急経済対策、大型のトンネルや農業基盤整備などの発注が功を奏し、プラスへと転じた。
 過去最高額は、前回のプラスを記録した11年前の98年度で、金額は2兆1911億円。当時に比べて55.4%も減少したことになる。推移を振り返ると、01年度に2兆円を割り込み、07年度から1兆円を下回っている。
 発注者別の内訳は、国が3826億3700万円(08年度比12.3%増)、道2645億9600万円(同14.1%増)、市町村2193億1000万円(同12.5%増)といずれも1割台の伸び。逆に独立行政法人等713億600万円(同22.4%減)、地方公社は44億9300万円(同39.1%減)と伸び悩み、その他は346億100万円(同7.5%増)だった。
 地域別に見ると、石狩管内の1573億5800万円に次ぎ空知管内が1256億9900万円と続く。伸び率は根室管内が36.1%と最も大きかった。