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建設経済新聞社
2010/04/06

【滋賀】22年度暫定予算 義務的経費を中心に計上 本格予算は市長選挙後に編成

 近江八幡市の22年度暫定予算は一般会計歳出114億6540万円、特別・企業会計を合わせた歳出総額は237億5083万7000円。3月21日に近江八幡市と安土町が合併し、新「近江八幡市」が誕生。合併直後であり、本格的な予算編成は新市長就任後に行うため、あくまでも義務的経費を中心とした暫定予算(いわゆる「つなぎ予算」)を編成した。
 一般会計歳出は、当面4ヵ月の間に支出が見込まれる予算に加え、年間契約などの場合のみ1年分の費用を編成。21年度より学校教育施設の耐震改修に係る整備が継続事業として実施されているため、普通建設事業費(目的は教育費)は24億4261万6000円で、前年度両市町当初予算合計より増加。また、総合医療センターに対する支援(繰出金)が暫定予算に含まれていることから補助費(目的は衛生費)も暫定予算としては大きな規模の予算となっている。
 22年度暫定予算については、3月21日に合併した関係上、原則として義務的経費や維持管理経費を中心に、4月1日から7月31日の間に執行の見込まれるものに限り予算化を行った。今後は、4月25日実施予定の市長選挙後、新市長による本格的な予算編成を5月に実施し、暫定予算を通年化したものに新市長のマニフェスト事業等を加え、22年度当初予算(本予算)として6月議会に上程する予定。
 22年度予算は、新「近江八幡市」が希望と活力に満ちた将来(未来)への第1歩を踏み出す重要な予算であることから、それぞれの市町が現在まで培ってきた、自然・歴史・風土・文化を最大限に活かしたまちづくり、即ち、新近江八幡市の基本方針である『自然の恵み、歴史と文化に根付く「生業(なりわい)」が広がり、起業する活力とすべての人々が支え合える、ぬくもりあふれたまち』を踏まえる中で、合併によるスケールメリットを活かした効率的かつ効果的な施策の展開が図れる予算を編成。
 3月21日の近江八幡市と安土町の合併に伴い、新市の市長選挙が4月25日となることから、22年度当初予算は、およそ4ヵ月間分の暫定予算編成。人件費や扶助費などの義務的経費を中心とし、市長や議会の判断が必要とされる政策的経費や投資的経費は極力盛り込まないように編成しているため、歳入は通年の約4分の1、歳出は約2分の1の予算規模。歳出が歳入を上回っているのは、内容により年間契約が必要な場合、1年分の予算を編成していること等による。
 特別会計及び企業会計についても同様で、一般会計と同様のおよそ4ヵ月間分の暫定予算となっている。
 今後、市長選挙の状況を勘案し、この暫定予算に政策的経費や投資的経費を加えた通年の22年度本格予算を再編成していく。
 22年度暫定予算の概要(主な事業)は次の通り。
◇施設・機器の補修・修繕経費=2679万1000円
◎暫定予算期間内の必要額を計上
▽緊急道路修繕料=1000万円
◇補助金・交付金=12億5127万1000円(負担金等含む)
◎暫定予算期間内に実施される事業に対する補助の場合、必要額を計上
▽浄化槽設置補助金=1057万2000円
◎それ以外の場合、計上しない。本予算議決後の交付決定とする
◇投資的経費=24億1761万6000円
◎国・県等補助事業かつ前年度から継続的に実施している事業の場合、必要額を計上
▽あんしん歩行エリア整備事業=6979万2000円
▽金田小学校施設整備事業(債務負担行為設定)=21億2980万2000円
◎それ以外の場合、計上しない。本予算で計上
◇その他の経費=11億8587万6000円
◎本予算議決後の事業開始では間に合わない場合、例外的に計上
▽消防ポンプ自動車購入費=1700万円
▽火災報知器取付工事費(計画的に実施)=800万円
▽予備費=3000万円