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建通新聞社(静岡)
2010/04/16

【静岡】静岡市の総合評価制度改正 市内業者の下請活用を評価 

 静岡市は、2010年度の総合評価方式制度について、評価項目に「市内企業を下請とする者」を追加改正した。土木一式・建築一式工事で、市内企業を下請とする元請負人を評価するためのもので、加点対象となる。総施工額に占める市内の元請負人・下請負人の施工額を合わせた額を「市内施工割合」としている。9日の「入札・契約制度の説明会」では、入札参加時に申告する「市内企業の下請負額」について事例を挙げ説明した=「地域ニュース」に関連記事。
 評価項目に追加改正した「市内業者を下請負者として活用」した場合、@各請負人が請け負った額から、下請負人に請け負わせた額を除いたものを、請負人の施工額とするA施工額は、当初の施工体制台帳から判断するB総施工額に占める市内業者の施工額を市内施工割合とするC発注者の指示に基づく変更契約を行った場合は、変更に伴う影響を除くことができる。
 技術提案と市内企業の下請活用の「履行確認の対象となった項目」については、不履行の場合、工事成績評点から「技術提案」5点減点、「下請活用」3点減点となる。
 そのほかの総合評価方式の制度の改正では、型式の簡易型を「簡易型T型」と「簡易型U型」の2タイプ設け、標準型T型・U型と合わせ4タイプとする。ボランティア活動の実績については、判定基準として静岡市内での活動実績を評価する。また、各種協会や自治体が主催する活動に参加した場合も対象とする。このほか、安全教育等に取り組んでいる企業の評価で、講習会の内容について市が認めるカリキュラムであれば、講習の主催団体について特に問わないものとする―などとしている。
 また、総合評価方式以外の入札制度についても、市内業者でも施工可能と思われるものを、市外業者に下請発注した場合には、工事担当課でその理由を聴取する可能性も10年度から発生する。 

建通新聞社 静岡支社