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建設経済新聞社
2010/04/21

【京都】23年秋の工事着手目指す 久世荒内・寺田塚本区画整理 今年度に計画決定、事業認可へ

 城陽市では、新名神高速道路城陽JC・IC建設予定地に隣接する久世荒内及び寺田塚本地区の土地区画整理事業計画を進めているが、年内に市街化区域への編入と都市計画決定を取得。年度末までには事業計画を決定すると共に事業認可を取得し、土地区画整理事業を正式スタートさせる。また、年度内には詳細設計も外注し、23年度の仮換地指定、着工を目指す考えだ。
 久世荒内・寺田塚本地区土地区画整理事業は、市の北西部に位置する久世荒内及び寺田塚本地区19・71fを市施行による区画整理により造成、工業・流通関係企業の立地を図り新産業ゾーンとして整備していくもの。平成6年の第2次総合計画で土地利用方向が示され、15年に策定した都市計画マスタープランで工業・流通ゾーンとして位置づけられている。
 これに伴い、16年には地権者にアンケート調査を実施。当初は組合施行による事業化が進められていたが、20年3月に市施行に変更。20年度に用地測量業務(日本エンジニアリング)と換地設計業務委託(オオバ、計画対象地区面積約19・71f、計画地区画地数230画地)、21年度には移転補償等調査業務(三和綜合コンサル)をそれぞれ終え、事業化準備を進めている。
 事業内容は、国道24号を挟む形で両側沿道(約600m)の約19・71fを開発。南北は国道24号、東西は都計道塚本深谷線を幹線道路としてW9mの区画道路やW2・4〜5・25mの特殊道路で街区を形成し、大規模工場・物流ゾーン3区画6・05f、工場・物流ゾーン8区画4・7fのほか、24号沿いには沿道・商業ゾーン5区画1・92fを配置。このほか公園0・6f、調整池0・77fを整備し、新産業ゾーンを形成していく。
 事業スケジュールについては、年内の市街化区域編入や都市計画決定。年度内の事業計画決定・事業認可取得に向け、京都府との協議を進めているほか、今年度当初予算には「(仮称)久世荒内・寺田塚本地区土地区画整理事業費」として6765万2000円(債務負担行為1億4200万円、22〜24年度)を計上。市街化区域編入及び土地区画整理事業実施に向けた詳細設計・補償調査委託などの経費としており、年度末には詳細設計を発注する。また23年度には仮換地指定、秋ごろの着工を予定。26年度に概成させたい考えだ。
 一方、企業誘致に関しては、区画整理地区南側に第2名神高速道路の城陽ジャンクション・インターチェンジが隣接する交通至便地で、昨年3月に実施した企業アンケートでも38社から「立地候補地として検討」などとの回答を受けていることから、状況に応じて部分的な立地を先行させることも検討している。
 事業内容は次の通り。
▼事業名=(仮称)久世荒内・寺田塚本地区土地区画整理事業
▽事業地区=城陽市久世荒内・寺田塚本地区(国道24号両側沿道)
▽事業面積=19・71f(19万7122・93u)
▽地権者数=120名
▽保留地面積=3・16f(3万1600u)
▽事業期間=22〜27年度
▽土地利用計画
 @大規模工場・物流ゾーン=3区画6・05f(2・14f、2・05f、1・86f)
 優れた立地条件を活かし、工業・流通系を中心とした大規模施設の立地を可能とした街区
 A工場・物流ゾーン=8区画4・7f(0・8f、0・75f、0・72f、0・66f、0・61f、0・51f、0・41f、0・24f)
 既存工場等との調和が図れるよう、工業・流通系の中小規模の施設配置を可能とした街区
 B沿道・商業ゾーン=5区画1・92f(0・43f、0・41f、0・4f、0・4f、0・28f)
 国道24号の沿道については、工業・流通系の企業の施設に加えて、サービス機能を集積した沿道商業施設の立地も可能とした街区
 C公園=1区画0・6f(北東部分)
 D調整池=1池0・77f
 E水路=1・4f
 F幹線道路=2・19f(国道24号W27・5m、都市計画道路塚本深谷線W16m)
 G区画道路=2・43f(W9m、特殊道路2・4〜5・25m)