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建設経済新聞社
2010/05/25

【京都】山ノ内浄水場跡地活用方針検討委を開催 約4万6000uが対象に 10月の答申目指す

 京都市総合企画局は22日、右京区のSANSA右京で京都市山ノ内浄水場跡地活用方針検討委員会の第1回会合を開き、山ノ内浄水場の敷地約4万6000uを対象に、市全体の活性化と地下鉄増客につながる活用方針の策定を進めていくことを確認しあった。
 京都市山ノ内浄水場は右京区山ノ内五反田町に立地。昭和41年に完成。1日の最大給水能力24万m3を誇り、これまで京都市内西部地域に水道を供給してきたものの、平成24年度末の廃止が決定した。以降、地下鉄太秦天神川駅に近いなど好立地であることから跡地活用について注目されてきた。これまでに大学などから打診があった模様。
 諮問内容としては、▽立地を誘導する施設(又は機能分野)▽この地域にふさわしい都市計画条件(用途地域、建ぺい率、容積率、高さ規制等)▽周辺地域との調和を図るための配慮すべき事項(まちづくり、景観、環境等)―の3点。活用方針検討にあたっての視点として、民間活力の活用を前提条件に、市全体の活性化に資する跡地活用とするほか、地下鉄のアクセス機能を最大限生かし、地下鉄増客に資するものなどをあげている。
 山ノ内浄水場の敷地面積は約5万8000u。このうち、浄水場廃止に伴い、新たなポンプ場の設置に必要な約1万2000uを除いた約4万6000uが対象。都市計画上の条件としては、工業地域で20m第4種高度地区。建ぺい率は60%、容積率は200%(御池通から25mまでは300%)となっている。
 今後、22年末策定予定の次期京都市基本計画及び右京区基本計画に反映させるため、委員会を概ね月に1回、計5回程度開催し、パブコメを実施した上で、22年10月を目途に活用方針の答申を想定している。