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建設経済新聞社
2010/05/26

【京都】長岡京市の京都C実習棟を建替 12月頃の工事着手で計画

建設予定地では埋蔵文化財調査が進む
 独立行政法人雇用・能力開発機構(神奈川県横浜市)は、京都府長岡京市の京都センター実習棟の建替えについて、12月頃の工事着手で計画している。
 雇用・能力開発機構京都センター(京都職業能力開発促進センター。長岡京市友岡1丁目2−1)は、実習場などが入る1号棟、2号棟(F棟/棟名はアルファベット表記に変更した)、3号棟(G棟)、4号棟(A棟)、5号棟(B棟)、6号棟(D棟)、7号棟(E棟)、本館、訓練生ホール、多目的ホール(C棟)などで構成。建替え対象の1号棟等は昭和40年代の建物で老朽化のため耐震対策として敷地内で建替えることとなり、既に1号棟は解体済み。旧2号棟のF棟〜旧3号棟のG棟の機能は新実習棟に移すため、新実習棟の完成後、F棟〜G棟と両棟をつなぐ渡り廊下を解体する。1号棟、F棟、G棟は全てS造2階建で合計の延面積は約2500u。
 現在1号棟の解体跡地の埋蔵文化財調査を進めており、その後、新実習棟を建設する。新実習棟の工事着手は22年12月頃を予定。工期は約15・5ヵ月を見込む。

新実習棟はRC造2階建、延2508u
 新実習棟はRC造2階建(耐火建築物)、延2508・87u(建築面積1584・48u)で計画。1階は機械系実習場、溶接系実習場、仕上げ場、共用倉庫・共用器工具庫、資材置場等となる。2階には油空圧・機械保全実習室、共用教室、材料試験室、暗室、リフレッシュコーナー、男子便所・女子便所・多目的便所等を配置する。エレベーターは17人乗り1基を設置する。建物東側に搬入口を2ヵ所、外階段を1ヵ所設ける。新実習棟の最高高さは9・75m。高さをできるだけ低くするため、陸屋根とする。
 外壁の大部分はクリーム色系を採用、部分的にコンクリート素地色(灰色系)とし、黄褐色のタイルをアクセントとして採用する。庇や樋等は乳白色とする。西側に置くエレベーターは建物の内外にわたりタイルで覆い、塔状に見せることで計画建物を引き締める効果を出す。
 このほか、▽渡り廊下(S造平屋建、177・30u)▽ボンベ庫(RC造平屋建、21・20u)▽危険物庫(CB造平屋建(耐火建築物)、11・00u)▽コンプレッサー庫(CB造平屋建、8・28u)▽自転車置場(S造平屋建、40・00u)−を新設する。
 設計は内藤建築事務所(京都市左京区)。