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建通新聞社(静岡)
2010/06/02

【静岡】県=工事成績優秀者、表彰者の入札機会拡大へ、各発注機関から少なくとも1件を発注

 静岡県交通基盤部は、過去3カ年の工事成績優秀企業278社や、過去2カ年に優良建設工事の表彰実績を有する企業を「工事成績優良者」として選定した。この工事成績優良企業に限定する形で、難易度が高く制約条件が多い工事を発注。入札参加機会の拡大を図る。10年度には、土木事務所や農林事務所などの各発注機関から、少なくとも1件以上の発注を計画している。
 工事成績優良者の公表は、公共工事の品質確保の促進を図るため、06年度から実施。優れた工事成績を修めた企業に対し、入札機会を拡大というインセンティブ(良い仕事をする業者が報われる仕組み)を与え、技術力向上への意識を高める狙いがある。07年度に13件、08年度に23件、09年度には24件の試行工事を発注している。
 優良業者の選定対象は、県内に本社などの主たる営業所を置き、県の格付けが土木一式A、B、C等級の企業。加えて、工事成績か表彰実績のいずれかで、適用基準をクリアすることが選定の条件となる。
 工事成績の適用基準は、過去3カ年に交通基盤部(旧建設部、旧産業部、旧空港部など)発注の土木一式で請負金額500万円以上の完成工事が2件以上あり、工事成績評定の平均値が80点以上であることが必須。
 表彰実績での適用基準は、過去2年間で建設部などの優良建設工事などの表彰実績(土木一式工事)がある企業を対象に加える。ただし、工事成績・表彰実績ともに、完成工事の中に「成績評定64点以下が含まれていない」ことが条件となる。
 対象工事は、原則として設計金額2000万円以上の土木一式で、特に品質管理が求められる工事が対象。@比較的、難易度が高い工事A制約条件が多い工事Bシンボル的な工事−の中から各発注機関が選定する。入札方法は制限付き一般競争を基本線に運用する。

建通新聞社 静岡支社