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建通新聞社(静岡)
2010/06/11

【静岡】秋口めどに着工 遠鉄新浜松駅の耐震補強

 浜松市は、鉄道駅の耐震補強助成事業として2010年度、遠州鉄道新浜松駅の耐震補強に着手する。当初予算に助成金1億円を計上、災害時の緊急応急活動拠点としての機能を確保する。鉄道建築協会(東京都千代田区)が事業主体となり進めるもので、秋以降に工事着手したい考えだ。
 災害が発生した際の列車の安全運行と駅利用者の安全確保を目的に実施する。対象は、1日の乗降客数が1万人以上で耐震化を実施していない鉄道駅。10年度の新規事業として、市と国がそれぞれ1億円を予算化、鉄道事業者も1億円を負担する。
 既存の新浜松駅は1985年に完成したもので、規模は鉄骨造3階建て。2階にコンコース、3階にプラットホームを配置した橋上駅舎で、1階部分には商業施設が入居している。現在、テナントの仮移転先について調整を進めており、こうした準備が整い次第、工事発注する。
 補強工事は橋脚部分の鋼板巻き立てなどが主体となる見込みだが、上屋などについても耐震化する方向で検討を進めている。

建通新聞社 静岡支社