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建設経済新聞社
2010/06/11

【京都】地元協議や測量・設計着手へ 山手幹線宮津菱田工区1・4q新設 6ヵ年事業で36億円を投入

 京都府では、府南部地域の南北軸整備として建設を進めている山手幹線(主要地方道八幡木津線)の宮津菱田工区について、今年度から事業を開始する。京田辺市宮津の生駒井手線から南へ延伸し、建設が進む山手幹線下狛工区(精華町菱田)に接続させるもので、今年度は地元協議と測量・設計に着手。6ヵ年で約1・4qを完成させる考えだ。
 山手幹線は、八幡市から木津川市に至る木津川左岸地域を南北に結ぶ幹線道路。周辺では関西文化学術研究都市開発が進められており、各クラスター間のアクセス向上に寄与するほか、現在の八幡木津線で発生する慢性的な交通渋滞を解消させることを目的としている。
 総延長は約16・4q。これまでに起点部の八幡市からをメインに約13・5qを供用し、また精華町内の下狛工区(約1・1q、24年度完成予定)では築造工事が進められており、1・8qが未着手区間として残っていた。
 このため、この区間を対象にした事業化検討が進められ、5月に開かれた公共事業評価審査委員会で延伸事業化が認められたことから、事業着手することになった。
 新規に事業着手するのは、供用中の生駒井手線交差部(京田辺市宮津)から下狛工区(精華町菱田)に接続する1・4q間の宮津菱田工区。標準断面は12・5mで暫定2車線で着工する。ルート中の大型構造物としては、精華町域でため池(山田池)を横断する約140mの橋梁と煤谷川に架ける約34mの河川橋が計画されており、総事業費は36億4000万円(うち用地費8億円)と算定、22〜27年度の6ヵ年で完成させる予定だ。
 今後のスケジュールでは、今年度から地元協議に着手、測量や設計を手がけていくと共に用地買収も進め、25年度からの着工を目指す考えだ。
 なお、精華町域の菅井地区で未着手として残される約400m区間については、同地区で計画が進められている「菅井西・植田南区画整理事業」の具体化に合わせて施行していくことになっている。