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建通新聞社四国
2010/06/15

【香川】SBウォール工法を採用 県の砂防堰堤建設

 香川県河川砂防課は、4渓流の砂防堰堤建設で、県内では初となるSBウォール工法を採用する。現地発生土砂を資源として有効利用し、環境にやさしい取り組みを行う。4渓流とも2009年度に事業採択されたもので、用地取得・補償が完了すれば10年度から砂防堰堤に着工する。発注時期は秋以降になるもよう。
  同工法により施工する砂防堰堤は上日開谷川(東かがわ市五名)、森兼川(同 与田山)、中西東川(さぬき市小田)、津柳七の谷川(三木町)の4渓流。
 現地発生土砂の有効活用により建設環境の向上を図りながら、施工を効率化できる。現地発生土砂を内部材の主材料として使用することで、従来の重力式コンクリート堰堤と比較してコスト縮減が図れるほか、工期の短縮や修景ブロックの使用など、周辺の景観との調和を図ることができる。
 4渓流の概要は、上日開谷川が高さ9・5b、延長46・7b、1767立方b、設計は香川設計センター(坂出市)が担当した。
 森兼川が高さ11b、延長64b、2790立方b、設計は四電技術コンサルタント(高松市)が担当した。
 中西東川が高さ7b、延長54・5b、1635立方b、設計は東和設計(東かがわ市)が担当した。
 津柳七の谷川が高さ12・5b、延長62b、5175立方b、設計は設計コンサルタント(高松市)が担当した。
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【SBウォール工法】
 SBウォール(Steel  wall  or  Concrete  Block  wall)工法は、堤体の上下流部をパネルで形成した枠内に現地で発生する土砂とセメントを混合して締め固め、堰堤を構築する。