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日本工業経済新聞社(茨城)
2010/06/22

【茨城】都市環境計画研究所で策定へ 「小町の里」整備基本計画  土浦市

 土浦市商工観光課は、「小町のふれあい広場」を中心とした「小町の里」を広域的一体的に整備し、観光拠点としての魅力向上を図りたい考え。昨年度に策定した「小町の里整備基本構想」では、同エリアをエコミュージアム化した上で、地域住民と都市住民の交流拠点とし、地域活性化を進めていきたい考えを示したほか、休憩施設などの新規ハード整備の必要性などを説いている。今月15日には、小町の里整備基本計画策定の入札を執行し、鞄s市環境計画研究所(東京都千代田区)が485万円で落札した。策定期間は23年3月15日までとなっており、市は今年度内に、より具体的な整備方針を定めていく。
 
 小町の里は、「小町ふれあい広場」を中心とし、東は清滝寺、南は日枝神社や新治こまちパラグライダースクール、北は朝日峠展望公園で囲まれたエリア。
 同エリアは、平成20年度に策定された市観光基本計画において、土浦の食文化の発信拠点として整備することが位置づけられ、昨年度には、鞄s市環境計画研究所で「小町の里整備基本構想」を策定した。
 基本構想では、「地域住民や都市住民の参画と交流のもと、農業・商業・観光など多面的な活性化を進めていく」を整備理念とした上で、「小町の里のエコミュージアム化による里山に育まれた生活・文化の伝承と魅力の発信」をテーマに掲げている。
 また、小町の里の中心となる小町の館(小野小町伝説にちなんだ展示施設、観光情報コーナー、体験工房、そば処、農産物直売所)の役割を、ビジターセンターおよび交流を創出する象徴的施設と位置づけ。整備テーマを「小町の里に暮らす人、訪れる人の心を暖かく、心地よくさせる、もてなしに満ちた心の交流拠点『小町の館』の整備」とした。
 また4つの柱(@歴史・文化の伝承A里山の風景・環境の保全・活用B食育・食体験の場の創出Cもてなし・ふれあい拠点の形成)を設定し、それぞれにメニュー・導入機能を検討。
 その上で、メニュー展開を具現化していくためは、小町の館における小町関連資料の展示施設や体験農業の場、農畜産加工体験工房、更衣室、足湯、休憩施設などのリラクゼーション施設など、数多くの新規ハード整備が必要不可欠であると説明。
 また、さらなる魅力化のために、ハイキングコースの整備や案内板の設置など周辺施設整備の重要性を説いた。
 なお、これらの「基盤などハード面の施設整備」は市の果たすべき役割とした上で、厳しい財政状況を鑑み、その費用対効果を検証するとともに、国・県などの関係機関との連携による効率的な整備が重要となるとしている。
 市はこの整備基本構想を基に、整備基本計画を策定する計画。策定は、基本構想に引き続き鞄s市環境計画研究所が担当し、今年度内の完了を予定している。


提供:日本工業経済新聞