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建設経済新聞社
2010/06/25

【京都】旧キリン工場跡隣接の大型開発 阪急洛西口駅東の土地区画整理 近く工事着手 施工は竹中土木

区画整理後(イメージ)
 阪急洛西口駅東の土地区画整理事業を進める向日市阪急洛西口駅東土地区画整理組合は、近く工事に着手する。旧キリンビール京都工場跡地の西側隣接地での大型開発で、住宅系を主体としつつ幹線道路沿いは商業・業務系として開発が予定されており、いよいよ新たなまちづくりが始動する。工事施工者は竹中土木(大阪市中央区)。
 阪急洛西口駅東地区土地区画整理事業は向日市寺戸町七ノ坪、八ノ坪、正田、九ノ坪、志賀見、寺田、三ノ坪の各一部の主に農地の約8・4fを区画整理事業で開発するもので、公共施設として道路や調整池及び公園、水路などを整備する。

桂馬場線、東西線付近は無電柱化
 主要工事内容によると、整地工事では地区を5ブロックに分け、ブロック毎に盛土・整地を行い、造成工事を実施。インフラ関連では下水(汚水)・電気・ガス・水道・通信等の工事を行う。桂馬場線、東西線では電線共同溝工事を行い、付近を無電柱化する。
 道路工事では、阪急京都線沿いの都市計画道路桂馬場線(W14m(両側歩道2・5m〜4・5m含む)×L446m)と地区の東西軸となる東西線(W16m(両側歩道3・5m〜4・5m含む)×L235m)の主要道路のほか、区画街路(@W8m×L788mAW7・2m×L37mBW6m×L1002m)、特殊街路(W3・5m〜4m×L210m)を整備する。現在地区中央を南北に走る市道南北線(寺戸幹線4号)は、第4向陽小学校と寺戸中学校の通学路であるため、西側に片側歩道2mを整備し幅員8mとする。
 道路下には第1号水路、第2号水路の2系統を埋設。現在の農業用水は道路計画にあわせて再配置する。大雨時に雨水を一時的に貯めるため、地区北東に1号調整池(2700t)、地区南西に2号調整池(4100t)を整備するとともに、両調整池の上にはそれぞれ1号街区公園(1295u)、2号街区公園(1410u)を整備する。

調整池は22年度と23年度
公園は23年度と24年度に

 6月末から準備工事として場内草刈、仮囲い、現場事務所の工事を進める。工事スケジュールは、22年度は1ブロックの整地工事、汚水管等の布設工事、水路工事、道路排水工事、2ブロックの2号調整池工事等。23年度は2ブロックと3ブロックの整地工事、水路工事、汚水管工事、道路排水工事、2ブロックの2号街区公園工事、4ブロックの1号調整池工事、1〜3ブロックのライフライン工事等。24年度は4ブロックの整地工事、道路排水工事、1号街区公園工事、3〜4ブロックのライフライン工事、桂馬場線を除く5ブロックの区域全体の仕上げ工事等。25・26年度は桂馬場線の水路工事、ライフライン工事、道路工事を行い、区画整理工事を完了させる。
 土地利用計画によると、幹線道路沿いは商業・業務系、その他地区は駅前の東西線以北は中高層住宅系、以南は低層住宅系を主体とする計画。用途地域は東西線を境に、北側を商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)、南側を近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)に変更している。計画人口密度は107人/f、計画人口は約900人に設定した。
 工事期間は22年6月下旬から27年3月末までを予定。保留地処分は24年秋頃をメドとしている。
 なお阪急洛西口駅東は、京都府が19年度に策定した京都府住生活基本計画において、住宅及び住宅地の供給を計画的に実現するため「重点供給地域」に指定されている。
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 現場事務所は地区北西側に設置する予定。工事車両は旧キリン工場跡地の区画整理で整備された1号道路を主に使用する予定。