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日刊建設タイムズ社
2010/06/28

【千葉】成田新高速鉄道との営業線近接施工/建設業協北総支部 北千葉道路事務所から講師を招き講習会

6.28 (社)千葉県建設業協会北総支部(宮村良典支部長)の主催による「北千葉道路建設事務所発注『鉄道近接』工事に伴う講習会」が23日、佐倉市の北総建設会館で開かれ、これまでの北千葉道路建設工事の受注施工会員をはじめ、これから受注を希望する会員ら42社・60人が出席した。
 「成田新高速鉄道」が7月17日に開業を迎えるのに伴い、今後の北千葉道路建設工事が「営業線近接施工」となることから、北千葉道路建設事務所の湯浅好夫・次長と松木久男・建設課長を講師に招き、@鉄道近接工事の範囲及び近接程度の区分A動態観測BFEM解析C鉄道近接施工協議の現状D作業制限範囲E列車接近警報装置の設置及び列車見張り員F安全審査――などの留意点について話を聞いたもの。
 講習に先立ち、主催者を代表して宮村支部長=写真左=は、「本日の講習内容については、会社に戻ってからもしっかりと伝達し、事故のない作業をして頂くことで、引き続き工事を受注できるような良い流れにしたい」とあいさつ。
 引き続き、発注者を代表して北千葉道路建設事務所の簾壽志所長=写真右=は、まず、北千葉道路の建設進捗状況について、「いわゆる約4.2qの1期区間をはじめとする県・国の施行区間とも順調に進む一方、終点側の2期区間も鋭意用地取得に努めている」としたうえで、北千葉道路と並走する成田新高速鉄道の開業に言及した氏は、「すでに現場では列車の習熟運転が行われているが、開業後の北千葉道路の建設工事は、最速160qで走る営業線(列車)の脇で行う近接工事となる」と説明。
 また「現在、動態観測等を進めており、この件は2月8日に説明会を開催し、その後、京成電鉄との協議により、営業線の近接時の作業の制限範囲や列車の見張り員の配置といったかたちで指示が下った」とし、個々の現場での対応については、「施工計画での明記や各連絡協議会において周知を図っている」と弁。
 最後に、参加者に対しては、「各社の代表者の方々にも現場の状況をよく理解して頂き、北総地域全社が一丸となり、今後の北千葉道路建設事業への対応をお願いしたい」と要請し、あいさつに代えた。
 北千葉道路建設事務所から講師を招いた講習会は、一連の工事の発注を前に、08年10月7日に行った「総合評価方式等による施工計画書作成に関する講習会」に引き続き、今回が2回目の開催となる。

提供:日刊建設タイムズ