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建通新聞社四国
2010/07/06

【香川】本年度は4ダムで浚渫実施 県河川砂防課

 香川県河川砂防課は、ダム貯水池内の堆積土砂の浚渫を2010年度に4ダムで行う。計画では五名ダム(東かがわ市)で約6000立方b、大内ダム(同)で約4500立方b、長柄ダム(綾川町)で約7000立方b、五郷ダム(観音寺市)で約2000立方bの浚渫を計画しているが、詳細など浚渫土量は出水期後に再検討する方針。発注時期も秋以降となるもよう。
 浚渫時期は、上水道や農業用水などの利水の関係から秋以降となるが、長柄ダムでは浚渫地が比較的水量の少ない上流部にあるため、早めの発注となる可能性もある。
 浚渫土砂は、建設現場での土盛りや埋め立てなどの資材として活用するほか、建設骨材などへの再利用も可能なため、今後、河川砂防課や関係土木事務所などが連携して利活用方法を検討する。
 県は、ダム貯水池の貯水機能維持のため、1994年から計画的にダム保全事業としてダム貯水池の浚渫を実施していたが、2004年台風23号災害により大量の土砂流入があったことから、ダム保全事業に加え災害復旧事業(05年度)と災害土砂緊急搬出事業などで実施している。
 直近4カ年(06年度〜09年度)の浚渫土量は、災害復旧事業と災害土砂緊急搬出事業を合わせ五名・大内・大川・前山・門入・長柄ダムの6ダムで約29万1000立方b。ダム保全事業として門入・内場・五郷ダムの3ダムで約3万立方bを浚渫している。
 また県では、ダム貯水池への流入土砂の防止や軽減を図る観点から、貯砂ダム建設の必要性について今後、検討する方針。ダムの貯水機能の維持を図るため計画的に土砂浚渫を実施しているが、貯砂ダムの建設はない。