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建設経済新聞社
2010/07/15

【京都】今秋から地質調査・測量に 鹿背山の清掃センター建設事業 23年度には基本設計なども予定

 今年2月に鹿背山地区が建設最適地として答申された清掃センター建設事業について木津川市は、今年度から市民に向けた事業説明会開催や建設地の地質調査など事業の具体化に向けた取組みに着手する。すでに、区長ら一部地元との協議にも着手しており、23年度からの基本計画策定などに備える考えだ。
 木津川市の清掃センターは、現在、市内から排出されるゴミ類の大部分を処理している打越台環境センター(精華町との共同利用施設・精華町)の対応年数などから、代替施設として計画されているもの。平成37年のエリア人口(木津川市及び精華町)を12万9000人と設定し、これに対応できる日量95〜100tの処理能力(ストーカ方式)を持つ新ゴミ処理場を想定しており、用地は概ね3f、総事業費98億4000万円と見積もっている。
 また、木津町時代にも鹿背山地区を対象とした建設計画が進められていたが、地元との協議が難航し、打ち切りになった経緯があり、新計画では市民との協働による事業実施を前提としているほか、焼却による余熱エネルギーの積極利用、雨水や太陽光などの活用など自然調和型の施設整備を図るとしている。
 今年度当初予算には清掃センター整備事業費として649万6000円を計上、清掃センター建設地域推進計画を策定すると共に、建設候補地の地質調査や測量業務も予定(今秋発注予定)、補正予算で事業費を確保する。また協働事業としては、市民に対する事業説明会の開催や地元との協議についても、状況に応じて進めていくことになっている。
 これらの取組が順調に進めば、23年度には基本計画策定や基本設計など具体的な施設計画の検討にも取り掛かり、早期の具体化を目指す考えだ。