トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2010/07/20

【京都】亀岡駅北の土地区画整理事業 東側は駅前商業ゾーン 西側は中高層及び低層住宅ゾーンに

 JR亀岡駅北地区では、土地区画整理事業による開発をめざし、地権者による組合設立準備委員会が21年9月に立ち上がり、組合設立の準備が進められている。土地利用計画ゾーニング案によると、東側を駅前商業ゾーン、西側を中高層住宅及び低層住宅ゾーンとして開発する方針だ。
 区画整理による開発計画は昭和62年に地権者が市街化編入の要望を市に提出したのがきっかけ。ただ駅北側を流れる桂川の保津峡谷が狭隘なため近接する駅北地区では大雨時に浸水被害が頻繁に発生していたことから、計画の大きな進捗はなかった。平成17年に地権者が亀岡駅北地区まちづくり推進委員会を立ち上げ、計画が始動。亀岡市も19年に区画整理のB調査、20・21年度にC調査を行っている。調査は玉野総合コンサルタント京滋事務所(大津市)が担当した。
 一方、19年9月の京都府都市計画審議会において、JR亀岡駅北地区を市街化調整区域から市街化区域へ編入(19f/住居、商業系)することが諮問されたが、開発熟度が高まれば編入に同意する特定保留に設定された。特定保留を解除し市街化に編入するためには、府が進める桂川河川改修事業の暫定区間(旧保津橋〜請田神社間)の工事が完了することと、区画整理事業の導入が条件となる。桂川河川改修の暫定区間は概ね完了することから条件は整いつつある。こうした中、21年9月に組合設立準備委員会の総会が開かれ準備委が立ち上がった。
 駅北地区は駅南側市街地とも共存する土地利用を図り、亀岡の文化と魅力を活かした「華やぎのまち」の創出するため、〈地域住民の交流拠点〉や〈観光の玄関口〉にふさわしいまちづくりの実現を目指す。区画整理の施行面積約14・7fの土地利用計画ゾーニング案によると、地区東側を駅前商業ゾーン(全体の31・5%)、西側を中高層住宅ゾーン及び低層住宅ゾーン(両ゾーンあわせて約28%)として開発する方針。
 北側及び最西端には公園(約10%)を配置、区画道路は適宜配置する。また、現在駅北口へのアクセス道路となっている市道駅北線は東側の主要地方道亀岡園部線と接続しているが、駅北口から西側へ接続する都市計画道路が予定されている。
 なお市は21年7月に亀岡駅北地区の都市計画決定に係る資料作成等業務をかんこう京都支店(京都市左京区)に委託。市街化区域編入に向けた基本方針、都市計画原案、都市計画図書等の作成を行っている。