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建設経済新聞社
2010/08/05

【京都】美山町の大野トンネル付近 橋梁2ヵ所含むバイパスで抜本改良

急峻な山の下を走る綾部宮島線(大野トンネル付近)
 京都府は、南丹市美山町の大野トンネル付近の府道について、橋梁によるバイパス化を計画。22年度は事業化に向けた準備を進める考え。
 府道綾部宮島線は、南丹市美山町大野の大野トンネル付近で急峻な岩山が切り立ち、幅員も狭小で急カーブが連続している。過去の台風では岩の崩落により長期に通行止めになるなど、防災上のネック箇所となっている。

事業化に向け事前評価へ
 京都府南丹土木事務所は、大野トンネル付近を迂回する肱谷バイパスを計画している。肱谷バイパスは、第1橋(L140m)と、肱谷地区を横断するバイパス道路、第2橋(L140m)で構成。延長は約1200m。
 南丹土木事務所は19年度に道路概略設計(L1200m)、20年度に道路概略設計(B)修正及び地表地質調査(0・2q2)、21年度にトンネル変状調査・斜面変状調査、道路事業化検討業務を実施した。担当は全て東洋技研コンサルタント(大阪市淀川区)。
 京都府は、府が実施する全体事業費10億円以上の事業を公共事業評価審査委員会の事前評価の対象としているが、肘谷バイパスはその対象になるとみられる。今後は事業化に向け事前評価に諮るなど準備を進める考え。