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建通新聞社(静岡)
2010/08/06

【静岡】御前崎港に第2バースの新設を検討=県

 静岡県は、御前崎港(御前崎市)が3日、国土交通省の重要港湾に選定されたことを受けて、コンテナ貨物の将来需要を見据えて第2バースの整備を検討する。現在のガントリークレーン2基体制を4基に増設することも含め、国に対して第2バース新設に向けた予算措置などを求めていく方針。第1バースでも、コンテナヤードの増設など、関連施設の機能強化を図る考えだ。
 御前崎港では10年度、多目的国際ターミナル整備事業として、3億4014万円を投入し女岩地区の東防波堤を港湾改修事業(国直轄施工)で整備している。また、コンテナ船の大型化に対応した荷役機械の整備に7億1000万円を盛り込んでいる。
 第1バースでは現在、コンテナクレーン1基の更新整備を進めている(11年度に完了予定)。今後、2基目についても更新を検討し、「新規コンテナクレーン2基体制」を見込んでいる。このほか、コンテナヤードを既存の3レーンから6レーンに増設し、機能を強化する。
 さらに、1994年に改訂された同港の港湾計画に基づき、第2バースの新設も検討する。第2バース内にガントリークレーンの2基増設(全体で4基体制)を視野に入れている。重要港湾として、コンテナ船の大型化への対応や荷役のスピードアップを図る考えだ。
 一方で、港湾施設の拡充には貨物量の増大が必要となる。県では今後、御前崎港の利用促進を図るためのPR活動など、貨物需要の掘り起こしが求められる。
 御前崎港では04年度、港湾施設が必要とする電力エネルギーを自前で賄う風力発電施設が完成。「エネルギー自給型港湾」を基本理念に掲げている。同時に、女岩地区にコンテナクレーン2基を備えたマイナス14b岸壁(耐震強化岸壁)が供用開始している。

提供/静岡・建通新聞社