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北海道建設新聞社
2010/08/09

【北海道】石狩川の未来に思いはせ−治水100年でフォーラム

 石狩川の治水100年を記念したフォーラムが8月6日、札幌市内のかでる2・7で開かれ、詰めかけた400人の参加者が治水に尽力した先人たちの努力とこれからの石狩川に思いをはせた。
 1910(明治43)年、岡崎文吉博士が初代所長に就任した石狩川治水事務所が設置されてことしで100年を迎えるのを記念して北海道開発局と道が主催した。田村弘滝川市長や小磯修二釧路公立大学長らが治水の歩みや流域の農業、石狩川と人々のかかわりなどを振り返りこれからの石狩川流域を考えた。
 関克己開発局長は「国内外から評価されている北海道と石狩川の総合開発はこの100年の結果」と指摘し、「次の100年に向けてスタートを切る一つのきっかけになれば」と期待を寄せた。
 フォーラムでは田村滝川市長のほか札幌開建の宮島滋近次長、北田久志次長、空知総合振興局の名取哲哉副局長、寒地土木研究所の吉井厚志研究調査監が治水事業の取り組みなどを話題提供した。
 田村滝川市長は「石狩川流域の生活」と題し、滝川市と石狩川のかかわりを講演。「滝川は石狩川の治水とともに発展した」と石狩川と滝川市の歴史を重ね合わせ、今後はハードを生かしソフト対策にも力を入れることの重要性を説いた。小磯学長は「石狩川流域歴史から未来へ」の中で、環境と共生する石狩川流域の開発モデルを提案した。