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建通新聞社四国
2010/09/17

【徳島】投資的経費は50億余 県の9月補正案

 徳島県は、県議会9月定例会(9月21日〜10月19日)に提案する9月補正予算案の概要を明らかにした。一般会計の補正額は116億2268万円。当初以降の予算を合わせた9月現計予算は4659億1167万円となっている。一般会計の投資的経費は50億0128万円を補正。これを合わせた9月現計の投資的経費は、752億6590万円となる。 内訳は、補助事業の補正額が17億1520万円で、9月現計412億5117万円。単独事業は32億8607万円を補正し、9月現計171億3296万円となった。
 今回の補正予算は、現下の不透明な経済情勢に対する切れ目のない対策を講じるとともに、将来の徳島発展への礎を築く「とくしま新成長戦略」を展開するための3つの柱により編成した。
 @切れ目のない経済・雇用対策─地域経済・県民生活を支える公共事業実施に20億6341万円。内訳は、新たな成長につながる基盤整備(一般公共)に15億1341万円、県民ニーズにきめ細やかに対応する身近な基盤整備(県単)に5億5000万円。配分の視点としては、自然的・経済的・社会的条件が不利であり、経済的疲弊が著しい中山間地域に配慮する。また、産業界のニーズや時代の要請に対応した人材育成機能を備える中央テクノスクール(仮称)の施設整備事業に5000万円。西長峰地区土地造成事業(6600万円)では、未処分の工業用地のうち2区画を1画区に変更する区画整理工事を行う。
 A安全・安心の推進─総合周産期母子医療センター整備事業(5000万円)では、周産期医療の充実を図るため、新生児集中治療室の増床に必要な施設・設備整備に補助を行う。児童養護施設整備費補助事業(1億2289万円)では、児童養護施設の耐震化を伴う改築事業に対し補助。運転免許センター等移転整備事業(25億6327万円)では、空港跡地・旧空港ターミナルビルを購入・活用し、新たな運転免許センターを整備。三好病院高層棟改築事業(6300万円)として地域医療再生基金および医療施設耐震化臨時特例基金を活用し、屋上へリポートを有する高層棟を整備する。
 B新成長戦略の推進─防災拠点施設機能強化緊急整備事業(1020万円)では、県立防災センターにおいて太陽光発電設備とソーラー式LED外部電灯を設置する。JR無人駅活性化モデル事業(100万円)として駅舎等の空きスペースを利用した地域活性化に取り組む地域住民やNPO団体等に対して支援を実施する市町に助成を行う。