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北海道建設新聞社
2010/09/24

【北海道】閉鎖した西武札幌店含む街区のまちづくり検討会が発足

 札幌市は、2009年9月に閉鎖した西武札幌店を含む中央区北4西3街区のにぎわい復活を目指し「札幌駅周辺まちづくり検討会」を21日に設立した。事務局は市民まちづくり局都心まちづくり推進室に置く。来春供用する地下鉄さっぽろ駅から大通駅までの地下歩行空間のポテンシャルを最大限生かす上でも「大事な場所」ととらえており、市街地再開発を視野に地権者らと協議を進め、年度内にも一定の方向を導きたい考えだ。
 対象エリアは北4条西3丁目の街区約1万m²。旧西武札幌店や札幌ロフトのほか北海道建設会館、交洋駅前ビルなど合わせて7棟のビルがある。旧西武札幌店の売却先は、まだ決まっていない。
 検討会は、旧西武札幌店が駅前のランドマークとなる位置にあり札幌の顔としても重要な街区であることを踏まえ、再開発の可能性を探ろうと地権者らに呼び掛けて設置した。背景には、JR札幌駅北側に比べて開発が停滞気味にある駅南側をてこ入れして、大通側と一体的なまちづくりを展開していきたいとの思惑がある。
 メンバーは、旧西武札幌店を所有するセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武や周辺ビルの所有者ら約20の企業・個人で構成。独立行政法人都市再生機構も加わっている。
 具体的な検討はこれからだが、ホテルやオフィスビル、商業ビルなどの複合施設がイメージされている。
 そごう・西武の広報室によると「建物を所有しているので検討会に加わったが、(単独での)売却先探しはこれまでと同様に進める」と話している。
 検討会設置に関し、22日の定例会見で上田文雄市長は「札幌駅を降りてすぐに空き家がある状況を何とかしたい。一等地中の一等地でもあり、放置されていることを憂慮している。都市計画法上のプロセスを視野に呼び掛けをさせてもらった」と設立した経緯を説明した。