北海道建設新聞社
2010/09/27
【北海道】最長156mのクローラクレーンが道内に−超高層に対応
杉本運輸(本社・小樽)は24日、新たに導入した日立住友重機械建機クレーン(同・東京)の500dつりクローラクレーン「6000SLX」を公開した。ジブの先端は札幌テレビ塔に肩を並べる最長156mで、地上45階建ての超高層ビルの立て込み作業も可能。石油・ガスの大型プラントや風力発電所のほか、高層ビル建築や大型の港湾土木工事など、全国展開を視野に入れている。
ブームの長さは最長170m。フロントアタッチメントのバリエーションが豊富で、650d級のつり上げから156mの高揚程、最大作業半径128mの懐の深い作業をこなす。クレーン後方にカウンターウエートを装着すれば、600―700d級のクレーンに相当するつり上げ性能を誇る。
組み立て・分解性能の高さも特長。各部がワンタッチで取り付けられる「フックオン&ピンジョイントタイプ」機構により、従来型の3分の1に当たる3―4日で組み立てて、現場での揚程作業に取り掛かることができる。
クローラやフロント旋回フレームなど、分解したすべての装備品を重量30d未満、幅2990_に収め、地域の輸送事情に対応。つり上げ力で優れるラフティングスーパーリフト仕様なら、低床を含めた20d以上のトレーラー55台ですべてのパーツを運搬できる。
杉本守巧社長は「今後も誠実・安全・技術の基本理念を旗印に、社会発展の一助となるよう努力したい」と話している。