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建通新聞社四国
2010/09/28

【愛媛】永長地区東池跡地に建設 西予市新市立病院

 西予市は、新たな市立病院の建設地を、宇和町永長地区東池跡地の市有地に決定した。2012年度の着工を目指しており、今回の決定を踏まえて新病院基本計画の策定作業を完了させた後、10年度中にも設計プロポーザルを実施する方針だ。
 同市有地は、県道八幡浜宇和線沿いにあり、面積が約1万8000平方b。国道56号にも近い。市は、今後の公共交通機関整備で利便性の向上が図れるほか、早期着工・完成への制約が少なく、土地形状も理想的な施設配置ができるものだとしている。
 基本計画の策定は、自治体病院共済会(東京都)に業務委託して進めており、10年中にも完了予定。新病院は150床程度の規模を想定している。
 設計作業は順調なら11年度中にも完了させる方針。完成は、早ければ13年度中になる見通し。
 新市立病院は、市立宇和病院(宇和町卯之町1丁目)の老朽化や耐震性不足などを受け、これに替わるものとして建設を計画。1月には市立病院等検討委員会が、新病院には2次救急病院(24時間365日)としての体制を整備して一般医療と入院医療(主に急性期)を担わせるべき、などとする答申を三好市長へ行った。
 建設地選定をめぐっては、市民代表らで構成する検討委員会が、同市有地か、市営宇和球場(宇和町卯之町5丁目)のいずれかが適地とする答申を、8月に三好幹二市長へ行っていた。宇和球場については今回、都市計画法上の手続きに時間がかかり、球場移転の課題も発生することなどから、困難と判断された。