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北海道建設新聞社
2010/10/01

【北海道】電力消費45%削減のデータセンターを札幌にオープンへ 

 NTT東日本北海道支店は、間接外気冷房機などを取り入れたエコデータセンターを札幌市内で10月下旬にオープンする。既存の北海道データセンターを拡張。NTTのデータセンターとしては外気冷房を初採用し、電力消費量を約45%削減する。データセンター市場の成長が見込まれる中、本道の冷涼な気候などを武器に営業展開する考えだ。
 同支店は、2001年から北海道データセンターを運営。現在は満杯状態で、今後も需要増が見込めることから拡張を決め、09年秋から準備を進めてきた。
 拡張に当たり、外気を使って室内を冷やす間接外気冷房機と、サーバーを効率的に冷やすアイルキャッピング(NTTファシリティーズの登録商標)を導入する。
 間接外気冷房機は、外気温が15度以下のときに、外気で冷媒ポンプを稼働させて室内を冷やすシステムで、従来に比べて約35―40%消費電力を削減する。アイルキャッピングは、ラックをパネルでふさいで空調効率を高めるもので、約10%の電力減少効果が見込める。LED照明も採用した。
 既存センターの約4倍に当たる約300ラック、約8000のサーバーを収容できる規模となる。
 山本康裕支店長は「温暖化で首都圏はさらに気温が上がり、電力や土地(スペース)、土地単価という問題がある」とし、「地震が多いところに比べて北海道は安心。冷涼な空気を生かし、エコに貢献でき、コストも安い。リスクマネジメント上、首都圏から外すというお客さまにアピールしていきたい」と話す。さらにクラウドコンピューティングについても「商売の大きな柱になる」と期待を込めている。