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日刊建設タイムズ社
2010/10/12

【千葉】第21回塗装研修会開く/県塗装工業協組が 環境配慮型塗料や各種足場架設

10.12千葉県塗装工業協同組合(荒金英一理事長)の「第21回塗装研修会」が8日、千葉市内のホテルポートプラザちばで開かれ、官民合わせて約100人、うち官公庁職員が約70人出席。「維持させよう・県民の財産」をメーンテーマに、@外壁塗装改修A環境配慮型塗料B各種足場架設C鋼構造物の再塗装――について学んだ。
 講義に先立ち、主催者を代表してあいさつした荒金理事長は、同組合が県県土整備部の了承を得て、今年度で県内における発錆の著しい橋梁及び歩道橋を対象に現地研修会を開き、県に報告書を提出したことに加え、県の橋梁長寿命化計画において、架け換えより修繕を優先する方針が打ち出されたことに言及したうえで、「鋼構造物やコンクリート構造物などの損傷は、目視により判別できることから、今後も定期的な調査をお願いしたい」と要請。
 この日の研修については、「県内には県管理の橋梁をはじめ歩道橋、水管橋などが2100橋以上あるが、これらを『塗装工事でどのように維持管理するか』をテーマとした」と説明。
 特に、環境配慮型塗料の遮断塗料については、「室温を2〜3℃下げる効果があるとの報告が出ていることから、地球温暖化を少しでも抑制するため、これからの塗料の主流になり得るのではないか」との見解を示した。
 最後に氏は、「我々組合各社は官公庁工事の多くを施工し、技術や監理方法等も多く掌握している。設計時に不明な点が生じた際には説明等に伺うことから、是非ともご一報頂きたい」とし、「これを機に、塗装工事に理解を頂ければ幸い」と述べ、あいさつを結んだ。
 今回で21回を数えた塗装研修会は、官公庁職員とともに「既存構造物を如何に長期にわたり維持させるか」を目的とし、1990年から開催。これまでは毎年、主に1月下旬から2月上旬にかけて開催してきたが、前回から10月頃の工事発注時期、工事実施時期に合わせて、開催時期を設定している。

提供:日刊建設タイムズ