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建通新聞社(静岡)
2010/10/29

【静岡】伊豆の国市 静雲荘跡地を年内に購入 順天堂大付属病院の拡張を支援

 伊豆の国市は、静岡県市町村職員共済組合(静岡市駿河区南町14ノ25)が所有していた、組合保養所「静雲荘」(伊豆の国市天野49ノ1)跡地を取得することを決めた。現在手続きを進めており、年内には正式に取得する。
 跡地に隣接する順天堂大医学部付属静岡病院の拡張を支援し、地域の緊急医療体制を強化する考え。年明け以降に順天堂との話し合い場を設ける予定だ。
 静雲荘跡地の敷地面積は約5400平方b。既存建物は解体し、更地となっている。
 2006年9月、順天堂が運営する順天堂大医学部付属静岡病院が、静雲荘跡地に「看護師養成施設」の建設を計画、用地取得に向け、静岡県市町村職員共済組合との交渉を開始した。組合は、順天堂に売却した場合、静雲荘の移転先として伊豆急今井浜海岸駅北側(河津町見高)を第一候補としていたが、順天堂と価格面で交渉が難航したため、08年11月、移転計画を白紙、既存施設の大規模改修などを検討していた。
 組合は静雲荘の在り方を審議、耐震補強工事や建て替えは財政面で困難とみて、ことし1月、廃止することを決め、既存建物の解体に着手した。現在は更地。静雲荘は、施設の老朽化などを理由に08年4月から休業していた。
 伊豆の国市では、跡地を近隣の市町と連携して取得する意向を示していたが、単独での跡地取得となった。

建通新聞社 静岡支社