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日本工業経済新聞社(茨城)
2010/10/29

【茨城】水道事務所がきょう発注 水管橋耐震補強工事7件 残り2件も今月中に 県企業局

 県企業局の出先事務所である県南、鹿行、県西、県中央の4水道事務所は、水管橋の耐震補強工事7件をきょう発注する。一般競争入札4件の公告と指名競争入札3件の通知を行うもの。本年度に23橋で予定しており、そのうち19橋を対象とするもの。残る4橋は県南水道事務所から、工事2件で今月中に発注予定だ。
 水管橋は河川のほか、鉄道や道路など重要施設を横断していることから、その損傷や崩壊は2次被害を及ぼす可能性が高い。兵庫県南部地震や新潟県中越地震でも水管橋被害があったことから、県でも南関東直下型地震の機能維持を目的に、耐震補強を推進している。
 現在、県には水管橋が115橋あり、このうち単独で河川などを横断する「独立型」が92橋、道路橋などに添架する「添架型」が23橋。
 今回対象となる「独立型」の補強は、平成19年度から23年度にかけて全体事業費10億8000万円で計画。21年度末までの進捗率は30%で、本年度の事業費は積算などにより当初の4億3900万円から3億4000万円に修正した。
 現在、耐震対策が必要な62橋を対象に進めており、本年度は全体の4割に当たる23橋で工事を実施する方針。
 このうち19橋を工事7件にまとめ、きょう発注される。
 内訳は、指名競争入札が3件、一般競争入札が4件。水道事務所別では県南1件、鹿行2件、県西2件、県中央2件。工期は来年3月まで。工事概要は落橋防止工(PCケーブル)、抜出防止工(伸縮可とう管、センタリングボルト)。
 近接する水管橋をまとめて発注することで、送水系全体の耐震性向上の観点から、送水系単位でのくくりを基本としつつ、施工の一体的監理が可能な範囲を考慮して工区を設定した。
 また発注にあたっては、長大橋や路線橋、高規格道路の路道橋に係る工区については専門性の高い業者を対象とする一方、地元業者の有する技術力も活用できるような方式とした。
 なお、本年度計画の残り4橋は、工事2件で県南水道事務所から今月中に発注予定。工期や工事概要はきょう発注の分と同様。
 なお、23年度には事業費3億1800万円(概算)で12橋を補強したい考えだ。


提供:日本工業経済新聞