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建通新聞社四国
2010/11/02

【愛媛】来年度当初にも発注 坂村真民記念館

 砥部町は、坂村真民生誕100年記念事業で建設を予定している「坂村真民記念館」の概要を発表、2011年度当初にも工事発注する考えだ。順調ならば6月ごろに着工、12年2月に完成させ、同年春のオープンを目指す。 
 故・坂村真民氏は国民的詩人で町の名誉町民になっている。記念館は、業績を後世に伝えるとともに、来館者に詩への親しみと理解を深めてもらおうと、現存の町武道館と公衆便所を解体して、跡地に建設する。規模は鉄骨造一部2階建て延べ約640平方b。外観は、質素感、素朴感などを創出するための和風建築とするほか、屋根はいぶし和瓦葺きで複数の屋根とすることで建物の高さを抑え、周囲環境との調和を図る。また緑環境を保全するため、現在ある樹木は可能な範囲で残し、詩碑も設置する。内観は、外観と調和させ落ち着いたものとし、建物の中に自然の「ひかり」、「かぜ」、「木々の繁り」を取り入れるための中庭を設け、建物の中にも自然が感じられる空間を創る。また自由に入ることができ、ゆっくりとくつろげるロビーや坂村真民ショップで来館者に楽しみと安らぎを与える空間を創るほか、展示室は額や軸を中心に詩に親しみ、真民の人柄などが感じられるものとし、ゆっくりと観覧できる空間を創る。設計は新企画設計(松山市)が担当。
 町では、12月補正予算にも既存建物の解体撤去費を計上、10年度中に発注し、完了させる方針。解体撤去する町武道館は木造平屋一部2階建て延べ約600平方b、公衆便所はブロック造約9平方b。
 予定事業費は既存建物の解体撤去や建築、展示工事、備品購入、設計費その他建設に必要な費用を踏まえ2億5000万円を想定している。