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北海道建設新聞社
2010/11/30

【北海道】景観向上へ廃屋、空き家の利活用検討−羊蹄山ろくで士会ら

 景観向上への一石を―。後志総合振興局建設指導課と道建築士会後志支部は、羊蹄山ろく地域に点在している廃屋や空き家の利活用に向けた検討を始めた。改修方法や利活用の方策を探ることで、未利用建築物の有効活用を促し、景観阻害要因となる廃屋や空き家の解消を図る狙いだ。
 全道各地で廃屋や空き家が問題になっている中、後志管内の町村からも解体などを視野に廃屋問題に対する要望があり、こうした背景を踏まえた取り組み。
 両者では、9月に真狩村羊蹄自然公園内の旧宿泊施設「羊蹄自然の家」とJRニセコ駅前の7棟からなる農業用倉庫群、鰡月にはニセコ町内の国道5号沿いにある元喫茶店で現地調査を実施。外観や内部の破損状況やその要因を調べ、評価結果をまとめた。
 この3カ所を対象に活用方策を検討中で、所有者に提案図を添えた活用方策を示す考え。
 ニセコ町内の農業用倉庫群については、年明け1月鳬日に町内でセミナーを開き、地域住民も交え活用方策を探る方針で、セミナーでは、基調講演やパネルディスカッションを予定している。
 いずれの物件も、2月末までに活用の方向性を打ち出す計画だ。
 建設指導課では「空き家や廃屋は景観上もだが、防犯面の問題もある。今回は景観という切り口から取り組むが、行政が空き家問題にどこまで介入できるか、所有者が見つからないといった、さまざまな課題が今後出てくると思う。これからも関係者と連携していきたい」と話している。
 また、現地調査にも参加した道建築士会後志支部の榊政信副支部長は「中心市街地での空き店舗や空き家の問題も深刻化している。今回の取り組みがそうした問題対処への仕組みづくりにつながれば」と期待。地域ぐるみで市街地空洞化などの問題に対応していくことの重要性も指摘している。