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建通新聞社(静岡)
2010/12/01

【静岡】静岡県 浜松内陸コンテナ基地の耐震補強・改修、11年度にも本体着工へ

 静岡県は、耐震化を計画している浜松内陸コンテナ基地について、順調なら2011年度にも本体着工する。2棟を対象に耐震補強整備を実施するほか、屋根や幕板、外壁の復旧工事も計画。現在進めている補強実施設計で施工手順や補強工法などの詳細を固めた上で、工事発注の準備に着手する見通し。
 耐震補強を予定しているのは、1971年に建設されたCFS1号棟(鉄骨造2階建て延べ7430平方b)と、73年建設のCFS2号棟(鉄骨造平屋1308平方b)の2棟。県独自に定めた建物の耐震性能の指標では、1号棟がランクV(耐震性能が劣る建物)、2号棟が耐震ランクU(耐震性能がやや劣る建物)に位置付けられている。
 改修の概要として、▽鉄骨耐震補強工事▽屋根、幕板の全面解体復旧▽外壁全面の解体復旧▽オーバースライダー解体復旧▽シャッター撤去▽電気室・休憩室内装撤去復旧▽土間解体復旧▽防鳥網撤去復旧▽照明撤去復旧▽既存鉄部塗装▽2階事務室内装改修▽外灯・高圧受変電設備改修−などを計画している。
 現在、実施設計を竹下一級建築士事務所(浜松市南区)に委託し、工法策定や概算工事費の算出、施工手順の確認などを進めている。
 建築物は、荷降ろしするプラットホームを有するトラックターミナルの形状をしているため、空間に耐震壁を入れることが不可能。そこで、補強計画ではTbランク(耐震性能が良い建物)に耐震強度を改善するために工法の在り方を探る。

《管理棟の改修、作業員棟の解体も計画》
 また、コンテナ基地では管理棟2棟の改修と作業員棟の解体も計画。耐震補強設計と並行して、改修・解体設計を進めている。
 71年建設の西管理棟(鉄骨造平屋306平方b)では、ブロック壁の補強、屋根防水改修、笠木改修、窓や庇(ひさし)の改修、冷暖房設備を計画。東管理棟(鉄骨造平屋260平方b)では、車庫から事務室への模様替えを実施する。
 さらに、作業員棟(鉄骨造2階建て延べ448平方b)では、建物や設備を撤去する。
 補強・改修実施設計の委託期限は10年2月28日まで。早ければ11年度にも、耐震補強・改修本体工事に着手する。
 施工場所は浜松市東区流通元町。

建通新聞社 静岡支社