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北海道建設新聞社
2010/12/03

【北海道】当別ダム本体打設が完了−2011年秋にも試験たん水へ 

 当別ダムを施工する鹿島・竹中土木・岩倉建設共同体(山村法男所長)は1日、本体打設完了式を行った。式には工事関係者ら約200人が出席し、工事に携わった各自がメッセージを書き入れたメモリアルストーンを納めた最終打設個所にコンクリートを流し込み、完成に向けた大きな節目を祝った。
 当別ダムは、道が当別町青山地区に建設している本格的な台形CSGダムで、堤高52m、堤頂長432m、総貯水量7450万m³で計画。2008年10月に本体の基礎掘削に着工、09年5月に本体打設をスタートし、これまで約81万m³を築き上げた。ことし9月には月間11万7000m³を打設し、CSG打設としては神奈川県内宮ケ瀬ダムの記録を抜き、国内レコードを成し遂げている。
 今後の施工スケジュールは、導水管などの付け替え設備などを進め、11年秋にも試験たん水を開始する見通しで、12年3月の完成を目指す。
 あいさつした札幌建設管理部当別ダム建設事務所の上野真二所長は「450日間昼夜問わず作業に当たり、大変苦労されたと思う」と労をねぎらい、「多数の現場見学者に対しても、わざわざ作業を止めて対応してくれていた」と感謝。「今後も無事故で作業に当たってほしい」と激励した。
 式では最後打設個所にメモリアルストーンを納め「祝・打設完了」の幕を掲げたバケットからコンクリートを投入。全員で万歳三唱し、ここまでこぎつけた喜びをかみしめた。