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北海道建設新聞社
2010/12/07

【北海道】道内とロシアの建設企業が相互交流−積雪寒冷技術などで 

 ロシア極東地域(サハリン州、沿海州、ハバロフスク州)の建設関連企業と道内建設会社との技術交流が6日、函館市内に本社を置く加藤組土建で始まった。10日までの5日間、積雪寒冷地という共通点を踏まえ、函館と札幌での建設現場の視察や座学などを通じて本道の寒冷地技術をアピールするとともに、相互の交流を図る。
 この技術交流は、道とロシア極東地域の各州政府との間で設置した「北海道とロシアとの経済発展プログラムに基づく常設合同委員会」が実施。今回は、ロシア極東地域の4社から経営者ら7人が来道し、道内の建設会社3社と交流する。
 この日、加藤組土建本社であいさつした加藤健太郎社長は、土木や建築だけでなく「太陽光発電やLED照明の販売、土壌浄化など環境関連事業も手掛けている」と自社の業務内容を紹介した上で、さらなる交流やビジネス発展へ期待を寄せた。引き続き、資料を使って土木や建築、入札制度などを説明。ロシア企業側からは「建設業者が減少している要因は」「一括下請けの禁止について詳しく教えてほしい」などの質問が出され、特に総合評価方式についての関心が高かった。
 初日から3日間は、講義のほか、橋梁補修と共同住宅新築の現場を視察。4日目以降は札幌で建築資材のショールームなどを見学し、ロシア企業側もプレゼンテーションを行い、自社の技術をアピールする。