トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2010/12/20

【静岡】協議会参加へ 浜松市が水ビジネス参入  上下水道のインフラ整備

 浜松市の鈴木康友市長は、2010年度第4回定例会(11月議会)で、国が7月に立ち上げた「海外水インフラPPP協議会」に参加する意向を表明した。東京都や主要な政令市が進めている水ビジネスへの取り組みを紹介した上で、同市としても情報収集などの場として活用していく。併せて今後、庁内プロジェクトの設置や関係自治体との協議などを進めていく方針も示した。
 11月議会の一般質問で関係する質問に答えた。水道事業の海外進出で考えられる形態として市長は▽JICAやNEDOを通じた職員派遣や技術交流などの人的貢献▽政府関係機関や企業と連携し、上下水道事業にかかる受託調査や施設の建設、プロジェクトへの参加・協力などハード面での国際貢献や国際協力―とともに、新たな動きとして「上下水道の技術や事業の国際展開(水ビジネス)」を挙げた。
 また、東京都や横浜市、大阪市など他都市における水ビジネスの取り組み事例を紹介。その上で、「本市も将来的な国際展開を見据え、情報収集や意見交換の場として海外水インフラPPP協議会に参加することにした」と述べた。
 ただ、自治体が上下水道のインフラ整備を主とする水ビジネスの主体となった事例はないとし、「リスク管理を始め高いハードルがある」と説明。市の役割としてまず、公的機関が関与することによる信頼の確保などの重要性を挙げた。さらに、「市内の産業界との連携や事業主体についての検討とともに庁内プロジェクトの設置や関係自治体との協議などの環境整備」を進めていくとした。

建通新聞社 静岡支社