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北海道建設新聞社
2011/01/07

【北海道】ヨドバシカメラが旧西武札幌店取得へ−下旬にも正式契約 

 家電量販大手のヨドバシカメラ(本社・東京)が、2009年9月に閉店したJR札幌駅前の旧西武札幌店の建物と土地を、所有する「株式会社そごう・西武」(同)から取得することで、6日基本合意した。今月下旬ごろに正式な売買契約を締結する。ヨドバシカメラは、新たな店舗の開設に向け、「改修と建て替えの両面から、本格的な検討を進めていく」と話している。
 そごう・西武によると、ヨドバシカメラへの売却話は、昨年12月に入ってまとまったという。投資額や着工時期については、正式に売買契約を結んだ後に具体的な検討に入る考え。建物と土地の引き渡しは2月末に予定している。
 札幌市中央区北4条西3丁目に位置する旧西武札幌店の建物は、本館が延べ3万1696m²、本館北側にあるロフト館が延べ2万1512m²。伊藤組土建の施工で1959年に完成し、90年までに数回にわたって増築や改修を行っている。
 旧西武札幌店の活用をめぐっては「札幌の顔」ともいえる一等地に位置することから、再生を望む声が以前から強かった。札幌市は9月末、北4西3街区全体の再開発を促すため、そごう・西武や北海道建設会館など全地権者による「札幌駅周辺まちづくり検討会」を設立。これまでに会合を2回開き、14日に3回目の会合を予定している。今後は、そごう・西武に代わってヨドバシカメラが検討会に加わる見通しだ。
 ヨドバシカメラとそごう・西武の基本合意を受け、上田文雄札幌市長は「道都札幌の駅前にふさわしい営業形態を取られるよう期待したい」とし、札幌駅前通まちづくり株式会社の越山元社長は「都心部ににぎわい再生につながる出来事として歓迎したい」とのコメントを出した。
 同地区の地権者の関係者は「札幌を代表する地区なので、人が集まり、にぎわいが生まれるのを期待する」と話している。