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日本工業経済新聞社(埼玉)
2011/01/13

【山梨】近く評価委員会を起ち上げ 今月下旬に公告へ 甲府市新庁舎建設 甲府市

新庁舎建設を進める甲府市は近く、入札に向けた総合評価に関する評価委員会(技術提案)を起ち上げ、学識者5人とともに、技術提案の審査内容などを話し合う。新庁舎建設工事の公告は、今月下旬頃になりそうだ。現在市では、公告に向けた設計図面の最終チェック段階まで進めている。
 注目されている新庁舎の発注方式は、本体工事(建築・電気・機械)が「一括発注方式」、外構工事が「市内企業参加のみに限定した発注方式(分離)」 に決定。入札方式は、両工事とも、制限付き一般競争入札方式(総合評価)の採用を検討。低入札価格制度と総合評価落札方式における落札者決定基準を適用する考え。
同入札では、地元貢献度あるいは適正な労働条件の確保を図り、入札者間の過剰競争を抑止するため、総合評価落札方式における低入札価格制度を適用。企業間の競争が激しくなることが予測されることから、仮に低入札調査基準を下回った場合に備え、事前に調査体制の準備を整える。
 新庁舎の建設に向けて市は、本年度の12月補正予算で、総額93億円の一般会計継続費を予算化した。
 新庁舎の規模は、地上10階地下1階、塔屋2階建て、延べ床面積2万8450u(建物高さ54m)。建物構造は鉄鋼造、一部SRC造、一部RC造(免震構造)。建築主体・強電、弱電設備・空調設備・給排水衛生設備、太陽光発電設備・外構が含まれる。
 市の計画によると、4月頃に仮契約を結び、5月中旬の臨時議会で施工業者が決定する。完成は2013年の5月頃からの供用開始を見込む。
 これまで市では、甲府市新庁舎建設発注方式等検討委員会(委員長・田中勝山梨大学教授)を起ち上げ、学識経験者と発注方式や入札方式を検討し昨年9月、宮島雅展市長へ提言書を提出している。 


提供:山梨建設新聞