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日本工業経済新聞社(茨城)
2011/01/19

【茨城】日立土木が請負 旧北茨城高の校舎などを解体 北茨城市

 北茨城市新病院対策課は、旧県立北茨城高等学校(関南町関本下)の敷地を活用した新たな市立病院の建設を計画している。新病院を建設するため不要となった校舎などの解体工事を行うため今月12日に指名競争入札を執行。日立土木梶i日立市幸町)が4380万円で落札した。ことし3月15日までの工期で工事を実施する。新病院については、葛v米設計・潟GイプラスデザインJVによる実施設計作業がことし3月までの予定で進んでおり、順調にいけば来年度に建設工事を発注し、工事を進める方針。開院は2013年度を見込んでいる。


 新病院は、老朽化している現在の市立総合病院に代わる施設として建設を計画。建設地は、閉校している旧北茨城高等学校(関南町関本下字小高1059)の跡地。校舎などの施設規模は、本館(RC造3階建て延べ約2090u)、特別教室棟(S造3階建て延べ約1096u)、体育館(S造平屋建て延べ約1527u)、武道場(S造平屋建て延べ約365u)。今月12日には解体工事の競争入札を指名13社で執行し、日立土木が落札した。
 一方で、新病院については、設計者の選定に向けて昨年にプロポーザルを実施。プロポ公示では、西側に建設される予定の県道バイパスからのアプローチを含め、高さの異なる3段に分かれた敷地に病院建設を計画するとともに、保健センターおよび高齢者介護施設の設置も将来、計画していることを示した。
 最優秀者は葛v米設計・潟GイプラスデザインJV。同JVの提案は「基の地形を活かし、環境保全やコスト縮減に配慮した『カモメ型病棟』」で、現状の敷地の高低差や周辺の緑地をできるだけ活かし、大がかりな造成を行わない、環境に配慮した土地利用計画で、東側グラウンドに病院を配置し、旧高校の基礎解体を行わず、免震層を地上型とすることで、建設工事での土工事を大幅に縮減。環境にやさしく、経済性も高い合理的な施設設置計画となっている。
 設計策定はことし3月までの予定で、設計業務が順調に進めば来年度に建設工事の発注を予定する。開院の目標は13年度。総事業費には約50億円を投じる。


提供:日本工業経済新聞