トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2011/01/21

【茨城】予算を前倒し計上へ 工事発注は新年度に 県立の境特別支援校 茨城県

 県は、旧境西高校(境町塚崎)の校舎を改修して(仮)境特別支援学校とする「特別支援学校施設整備事業」に、5億8400万円を1月補正予算案で計上した。新年度に予定したものを前倒しで予算のみ計上する。工事発注は新年度になりそうだ。実施設計を褐ヒ頃建築設計事務所(水戸市松が丘)が策定中。本館や特別教室棟などRC造4階建て延床面積7883uを、用途に合わせて改修するもので、バリアフリー化や耐震補強、エレベーター設置なども行う。2012年4月1日に開校予定。
 これは、11月に成立した国の緊急総合経済対策を受けて地域活性化交付金が活用できることから、予算のみ前倒しで計上されようとするもの。
 境西高校は、県立高等学校再編整備により2009年度に境高校と統合、ことし3月には閉校となる。この校舎を利用して新設校(県西地区特別支援学校)を設置し、急増する児童生徒数の教室を確保する。
 昨年9月には県土木部営繕課が実施設計の委託入札を執行し、戸頃建築設計事務所に委託。同者が本館や特別教室棟、体育館、合宿所、プール、外構、解体などを対象に設計を進めている。
 設計納期はことし3月20日まで。これを終えて新年度から単年度で改修工事が進められる予定。改修工事は、耐震補強やバリアフリー化を踏まえながら、特別支援学校の生徒が使用しやすいよう、用途を意識して行われる。
 設計と並行して検討委員会での検討が進められているため、まだ未確定な要素もあるが、現段階では本館内部を改修するほか、特別教室棟の内部改修と耐震補強、体育館も内部改修と耐震補強、合宿所は内部を改修して給食施設として利用予定。
 この給食は台車を利用して本館と特別教室棟に運ぶ。また両施設にはエレベーターを1基ずつ設置して配膳する。エレベーターの規模は未定。
 そのほか高校用のプールを、小学校の生徒から使えるよう嵩上げするほか、駐輪場を解体してバスのロータリーなどを整備する計画。これらの工事を一括で発注するか、建物ごとに行うかは未定。
 なお、設計仕様書における参考工事額は5億2409万6000円(税込み)。


提供:日本工業経済新聞