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北海道建設新聞社
2011/01/26

【北海道】開成高校舎を13年度に全面改築−中高一貫化で札幌市

 札幌市教育委員会は、新たに中高一貫教育校へ転換する札幌開成高の設置基本構想案をまとめた。現在の校舎は老朽化のため全面改築することとし、2011年度に施設整備の基本計画を策定、12年度に基本・実施設計と進め13年度に着工する方針だ。
 25日に開かれた市議会文教委員会で明らかにしたもの。
 同高は1962年度に普通科で開校。04年度には理科と数学、英語力に重点を置いた「コズモサイエンス科」を開設している。
 東区北22条東21丁目にある現施設は、敷地が約6万5500m²、校舎がRC造、3階、延べ9063m²、屋体がS造、平屋、延べ3665m²。体育館は比較的新しいものの、校舎は築47年が経過し老朽化が進んでいる。
 中高一貫教育をめぐっては、03年2月に策定した市立高校教育改革推進計画で基本的な方向性が示された。08年1月には学識者による協議会を設置して在り方などを検討し、09年5月に答申を受けている。
 これを踏まえ、中高一貫の設置形態は中学教育を前期段階、高等教育を後期段階として6年間の課程を一体的に履修する「中等教育学校」に位置付け。コズモサイエンス科をベースに改編し、自然科学をはじめとするサイエンス分野の幅広い教育を展開する考え。学級数は1学年4学級で、全24学級を想定している。
 今後のスケジュールは、11年度に施設整備に関する基本計画を策定し、仮校舎設置の必要性などを含むレイアウトを決定。12年度に基本・実施設計を進め13年度に着工し、14年4月の開校を目指す。
 新校舎完成後は、14年度に既存校舎を解体し2カ年でグラウンドを造成する予定だ。