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建通新聞社(静岡)
2011/01/28

【静岡】県教委 天竜新構想高校の建築設計を針谷に委託、工事費は21億円余を想定、12年度にも着工へ

 静岡県教育委員会は、浜松市天竜区の天竜林業高校、二俣高校の2校を再編して整備する「仮称・天竜地区新構想高校」の建築設計を針谷建築事務所(静岡市駿河区)に委託した。委託期限は2012年1月31日まで。校舎棟や多目的体育館など新築7棟の詳細規模を固めるほか、改修計画(8棟)、解体計画(9棟)を練る。工事費は21億4000万円を見込んでおり、順調なら12年度にも着工する予定。
 新構想高校の再編計画は、06年度に策定した「静岡県立高等学校第二次長期計画」に盛り込まれていたもの。天竜林業高校(浜松市天竜区二俣町二俣601)と、二俣高校(浜松市天竜区二俣町二俣196ノ2)を1学年6学級程度の新高校に再編整備する。
 天竜林業の校地(敷地面積4万7506平方b)に新校舎を設ける。14年4月の開校を目指している。
 新築施設として、校舎棟・特別教室棟(鉄骨造・約8600平方b)、多目的体育館(木造・約800平方b)、温室(鉄骨造・130平方b)など8棟の整備を計画。
 第1実習棟(鉄骨造3階建て延べ2000平方b)、第2実習棟(鉄骨造2階建て1200平方b)、第1体育館(鉄骨造2階建て延べ1400平方b)など、天竜林業の既存施設8棟については、改修した上で新高校の校舎として活用する。
 管理教室棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4300平方b)、第3実習棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ870平方b)、多目的体育館(鉄骨造2階建て延べ840平方b)など9棟については解体を視野に入れながら、新校舎の配置計画を練る。
 1973年建設の武道場(鉄骨造平屋513平方b)については耐震診断を実施し、補強工事の必要性を判断する。
 今回委託した建築設計では、新校舎の建築・改修計画を策定するほか、電気と機械設備の基本・実施設計も実施する。基本設計を3月25日までにまとめ、12年度末には設計を完了させる。
 12〜13年度の2カ年で建築工事を進める。概算工事費として、約21億4000万円(建築16億円、改修4億3000万円、解体1億1000万円)を想定している。

建通新聞社 静岡支社